ホスト プロトコルを変更する際の考慮事項は、ベースボード ホスト ポートおよびHICポートの変換前と変換後のプロトコルによって異なります。
ミラーリング機能やData Assurance(DA)機能を使用している場合は、ホスト ポート プロトコルの変更によってそれらの機能にどのような影響があるかを理解しておく必要があります。
同期ミラーリングはiSCSIではサポートされません。
データ アクセスが中断しないようにするため、機能パックを適用する前にホスト クラスタでDAボリュームの再マッピングや削除が必要になる場合があります。
構成 | 実行する手順 |
---|---|
デフォルト クラスタにDAボリュームがある |
デフォルト クラスタのすべてのDAボリュームを再マッピングします。
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FCのみのホストを含むホスト クラスタにDAボリュームがあり、iSCSIのみのホストを追加する予定である |
次のいずれかの方法で、クラスタに含まれるすべてのDAボリュームを削除します。 注:このシナリオでは、DAボリュームを共有することはできません。
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DAボリュームがFCのみのホストを含むホスト クラスタにある、またはDAボリュームが個々のFCホスト パーティションにマッピングされている |
機能パックを適用する前に必要な処理はありません。DAボリュームはそれぞれのFCホストにマッピングされたままになります。 |
パーティションが定義されていない |
マッピングされているボリュームがないため、機能パックを適用する前に必要な処理はありません。ホスト プロトコルの変換後、該当する手順に従ってホスト パーティションを作成し、必要に応じてホスト クラスタも作成します。 |
そうしないと、ローカル アレイの新しいFCポートとリモート アレイの既存のiSCSIポートでプロトコルが異なるため、変換後に通信リンクが停止する可能性があります。
機能パックを適用する前に、すべてのミラー整合性グループが同期されていることを確認してください。機能パックを適用したら、ローカル ストレージ アレイとリモート ストレージ アレイの間の通信をテストします。
変換前も変換後も、最も大きい番号のFCポートがミラーリングに使用され、これはHICポートのままです(図の2)。機能パックを適用する前に、すべてのミラー整合性グループが同期されていることを確認してください。機能パックを適用したら、ローカル ストレージ アレイとリモート ストレージ アレイの間の通信をテストします。
機能パックを適用すると、ミラーリング用のポートが最も大きい番号のベースボード ホスト ポート(図の1)から最も大きい番号のHICポート(図の2)に切り替わります。
変換前 | 変換後 | 必要な手順 | ||||
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ベースボード ポート | HICポート | ミラーリングに使用されるポート | ベースボード ポート | HICポート | ミラーリングに使用されるポート | |
iSCSI | FC | ![]() |
FC | FC | ![]() |
変換前にミラー整合性グループを同期し、変換後に通信をテストする |
FC | iSCSI | ![]() |
FC | FC | ![]() |
変換前にミラーリング関係を削除し、変換後にミラーリングを再確立する |
ミラーリングに使用されるホスト ポートのプロトコルが機能パックの適用後に同じであれば、ミラーリング処理には影響はありません。
それでも、機能パックを適用する前に、すべてのミラー整合グループが同期されていることを確認してください。
機能パックを適用したら、ローカル ストレージ アレイとリモート ストレージ アレイの間の通信をテストします。方法については、SANtricity System Managerのオンライン ヘルプを参照してください。