NVMe over Fibre Channelのクイック セットアップ
NVMeはFibre Channelプロトコルで使用できます。
Linux構成のサポート状況の確認
安定した稼働を確保するために、導入計画を作成し、NetApp Interoperability Matrix Tool(IMT)を使用して構成全体がサポートされることを確認します。
DHCPを使用したIPアドレスの設定
クイック方式で管理ステーションとストレージ アレイ間の通信を設定する場合、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)を使用してIPアドレスを割り当てます。各ストレージ アレイにはコントローラが1台(シンプレックス)または2台(デュプレックス)含まれ、コントローラごとにストレージ管理ポートが2つあります。各管理ポートにはIPアドレスが割り当てられます。
SMcliを使用するためのSANtricity Storage Managerのインストール(SANtricityソフトウェア バージョン11.53以前)
管理ステーションに
SANtricity Storage Manager
ソフトウェアをインストールすると、グラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)とコマンドライン インターフェイス(CLI)がデフォルトでインストールされます。以下の手順では、SANtricity Storage Manager GUIをI/Oホストではなく管理ステーションにインストールすることを想定しています。
SANtricity System Managerへのアクセスとセットアップ ウィザードの使用
SANtricity System Managerのセットアップ ウィザードを使用してストレージ アレイを設定します。
FCスイッチの設定
Fibre Channel(FC)スイッチを設定(ゾーニング)すると、ホストがストレージに接続できるようになり、パスの数が制限されます。スイッチのゾーニングはスイッチの管理インターフェイスで設定します。
ホスト側でのNVMe over Fibre Channelの設定
Fibre Channel環境でNVMeイニシエータを設定するには、
nvme-cli
パッケージをインストールして設定し、ホストでNVMe / FCイニシエータを有効にします。
ホストの定義
SANtricity System Manager
を使用して、ストレージ アレイにデータを送信するホストを定義します。ホストの定義は、ストレージ アレイが接続されているホストを認識して、ボリュームへのI/Oアクセスを許可するために必要な手順の1つです。
ボリュームの割り当て
ボリュームをI/O処理に使用するには、ホストまたはホスト クラスタにボリューム(ネームスペース)を割り当てる必要があります。これにより、ストレージ アレイの1つ以上のネームスペースへのアクセスがホストまたはホスト クラスタに許可されます。
ホストが認識できるボリュームの表示
nvme-cli
パッケージに含まれている
SMdevices
ツールを使用して、現在ホストが認識できるボリュームを表示できます。このツールは
nvme list
コマンドの代わりです。
ホストでのフェイルオーバーの設定
マルチパス ソフトウェアは、物理パスの1つが中断された場合に備えて、ストレージ アレイへのパスを冗長化します。マルチパス ソフトウェアは、ストレージへの複数のアクティブな物理パスを単一の仮想デバイスとしてオペレーティング システムに提示します。また、フェイルオーバー プロセスも管理して仮想デバイスを更新します。Linux環境では、Device Mapper Multipath(DM-MP)ツールを使用します。
NVMeボリュームへのアクセス
I/OはLinuxホストによって仮想デバイス ターゲットに転送されます。DM-MPは、これらの仮想ターゲットへの物理パスを管理します。
パーティションとファイルシステムの作成
マルチパス デバイスにパーティションを作成し、必要に応じてネームスペースにファイルシステムを作成し、パーティションをマウントします。
ホストでのストレージ アクセスの確認
ネームスペースを使用する前に、ホストがネームスペースに対してデータの読み取りと書き込みを実行できることを確認します。
LinuxでのNVMe over Fibre Channel固有の情報の記録
NVMe over Fibre Channelワークシートを選択して、プロトコル固有のストレージ構成情報を記録します。この情報は、プロビジョニング タスクを実行する際に必要となります。