ボリュームで実行できる操作

ボリュームに対しては、容量の追加、削除、コピー、初期化、再配置、所有権の変更、キャッシュ設定の変更、メディア スキャン設定の変更など、さまざまな処理を実行できます。

容量の追加

ボリュームの容量は次の2つの方法で拡張できます。

ボリュームの容量を拡張したら、それに応じてファイルシステムのサイズを手動で拡張する必要があります。方法は、使用しているファイルシステムによって異なります。詳細については、ホスト オペレーティング システムのドキュメントを参照してください。

削除

ボリュームを削除する一般的な状況としては、作成したボリュームのパラメータや容量に誤りがあった場合、ストレージ構成のニーズを満たさなくなった場合、バックアップやアプリケーションのテスト用に作成したSnapshotイメージが不要になった場合などがあります。ボリュームを削除すると、プールまたはボリューム グループの空き容量が増えます。

ボリュームを削除すると、それらのボリューム上のすべてのデータが失われます。また、関連付けられているSnapshotイメージ、スケジュール、Snapshotボリュームも削除され、ミラー関係も削除されます。

コピー

ボリュームをコピーすると、同じストレージ アレイに2つのボリューム(ソース ボリュームとターゲット ボリューム)のポイントインタイム コピーが作成されます。ボリュームをコピーするには、[ストレージ] > [ボリューム] > [コピー サービス] > [ボリュームのコピー]を選択します。

初期化

ボリュームを初期化すると、ボリュームからすべてのデータが消去されます。ボリュームは、最初に作成するときに自動的に初期化されます。ただし、一定の障害状況からリカバリするために、ボリュームを手動で初期化するようRecovery Guruから指示される場合があります。ボリュームを初期化しても、ボリュームのWWN、ホストの割り当て、割り当て済み容量、リザーブ容量の設定は保持されます。また、Data Assurance(DA)設定とセキュリティ設定も同じままです。

ボリュームを初期化するには、[ストレージ] > [ボリューム] > [さらに表示] > [ボリュームの初期化]を選択します。

再配置

ボリュームの再配置は、ボリュームを優先コントローラ所有者に戻すために実行します。通常、ホストとストレージ アレイの間のデータ パスに問題が生じた場合、マルチパス ドライバがボリュームを優先コントローラ所有者から移動します。

ホストのマルチパス ドライバのほとんどは、優先コントローラ所有者へのパスで各ボリュームへのアクセスを試みます。ただし、この優先パスが使用できなくなると、ホストのマルチパス ドライバは代替パスにフェイルオーバーします。このフェイルオーバーにより、ボリュームの所有権が代替コントローラに切り替わることがあります。フェイルオーバーの原因となった状況を解決すると、一部のホストではボリュームの所有権が優先コントローラ所有者に自動的に戻りますが、場合によっては手動でのボリュームの再配置が必要になります。

ボリュームを再配置するには、[ストレージ] > [ボリューム] > [さらに表示] > [ボリュームの再配置]を選択します。

ボリューム所有権の変更

ボリュームの所有権を変更すると、ボリュームの優先コントローラ所有権が変更されます。ボリュームの優先コントローラ所有権は、[ストレージ] > [ボリューム] > [設定の表示 / 編集] > [アドバンスト]タブに表示されます。

ボリュームの所有権を変更するには、[ストレージ] > [ボリューム] > [さらに表示] > [所有権の変更]を選択します。

ミラーリングとボリューム所有権

ミラー ペアでは、プライマリ ボリュームがコントローラAで所有されている場合、セカンダリ ボリュームもリモート ストレージ アレイのコントローラAで所有されます。プライマリ ボリュームの所有者を変更すると、両方のボリュームが同じコントローラで所有されるようにセカンダリ ボリュームの所有者も自動的に変更されます。プライマリ側で現在の所有権が変更されると、セカンダリ側の対応する所有権も自動的に変更されます。

ミラー整合性グループにローカルのセカンダリ ボリュームが含まれている場合にコントローラ所有権を変更すると、セカンダリ ボリュームは最初の書き込み処理時に自動的に元のコントローラ所有者に転送されます。セカンダリ ボリュームのコントローラ所有権は[所有権の変更]オプションでは変更できません。

ボリュームのコピーとボリューム所有権

ボリュームのコピー処理中は、同じコントローラがソース ボリュームとターゲット ボリュームの両方を所有している必要があります。ボリュームのコピー処理の開始された時点で、両方のボリュームの優先コントローラが同じでない場合があります。そのため、ターゲット ボリュームの所有権が自動的にソース ボリュームの優先コントローラに転送されます。ボリュームのコピーが完了または停止すると、ターゲット ボリュームの所有権は元の優先コントローラにリストアされます。

ボリュームのコピー処理中にソース ボリュームの所有権が変更された場合、ターゲット ボリュームの所有権も変更されます。特定のオペレーティング システム環境では、I/Oパスを使用する前に、マルチパス ホスト ドライバの再設定が必要になる場合があります (一部のマルチパス ドライバではI/Oパスを認識するために編集が必要です。詳細については、ドライバのマニュアルを参照してください)。

キャッシュの設定の変更

キャッシュ メモリは、ドライブ メディアよりも速くアクセスできる、コントローラ上の一時的な揮発性ストレージ(RAM)領域です。キャッシュ メモリを使用すると、次の理由により、全体的なI/Oパフォーマンスを向上させることができます。

次のキャッシュ設定を変更するには、[ストレージ] > [ボリューム] > [さらに表示] > [キャッシュ設定の変更]を選択します。

メディア スキャンの設定の変更

メディア スキャンは、アプリケーションで頻繁に読み取られないディスク ブロック上のメディア エラーを検出して修復します。このスキャンにより、プールまたはボリューム グループ内の他のドライブで障害が発生しても、障害ドライブのデータが冗長性情報とプールまたはボリューム グループ内の他のドライブのデータを使用して再構築されるため、データが失われることはありません。

メディア スキャンは、スキャンされる容量とスキャン期間に基づいて一定の速度で継続的に実行されます。優先度の高いバックグラウンド タスク(再構築など)によってバックグラウンド スキャンが一時的に中断されることはありますが、その場合も同じ速度で再開されます。

メディア スキャンを有効にし、実行する期間を設定するには、[ストレージ] > [ボリューム] > [さらに表示] > [メディア スキャン設定の変更]を選択します。

ボリュームは、ストレージ アレイとボリュームの両方でメディア スキャン オプションが有効になっている場合にのみスキャンされます。ボリュームで冗長性チェックも有効になっていてボリュームに冗長性情報がある場合、ボリューム内の冗長性情報とデータの整合性がチェックされます。メディア スキャンでの冗長性チェックは、ボリュームが作成されるときにデフォルトで有効になります。

スキャン中に回復不能なメディア エラーが検出された場合は、冗長性情報(使用可能な場合)を使用してデータが修復されます。たとえば、最適なRAID 5ボリューム、あるいは最適なRAID 6ボリュームまたは1本のドライブだけで障害が発生したRAID 6ボリュームには、冗長性情報が存在します。冗長性情報を使用して回復不能なエラーを修復できない場合は、読み取り不能セクター ログにそのデータ ブロックが追加されます。イベント ログには、修正可能なメディア エラーと修正不能なメディア エラーの両方が記録されます。

冗長性チェックでデータと冗長性情報の間に不整合が検出された場合は、イベント ログに記録されます。