メディア スキャンは、ボリューム内のすべてのデータと冗長性情報をスキャンするバックグラウンド処理です。このオプションを使用して、1つ以上のボリュームのメディア スキャン設定を有効または無効にしたり、スキャン期間を変更したりすることができます。
開始する前に
次の点を理解しておきます。
- メディア スキャンは、スキャンされる容量とスキャン期間に基づいて一定の速度で継続的に実行されます。優先度の高いバックグラウンド タスク(再構築など)によってバックグラウンド スキャンが一時的に中断されることはありますが、その場合も同じ速度で再開されます。
- ボリュームは、ストレージ アレイとボリュームの両方でメディア スキャン オプションが有効になっている場合にのみスキャンされます。ボリュームで冗長性チェックも有効になっていてボリュームに冗長性情報がある場合、ボリューム内の冗長性情報とデータの整合性がチェックされます。メディア スキャンでの冗長性チェックは、ボリュームが作成されるときにデフォルトで有効になります。
- スキャン中に回復不能なメディア エラーが検出された場合は、冗長性情報(使用可能な場合)を使用してデータが修復されます。
たとえば、最適なRAID 5ボリューム、あるいは最適なRAID 6ボリュームまたは1本のドライブだけで障害が発生したRAID 6ボリュームには、冗長性情報が存在します。冗長性情報を使用して回復不能なエラーを修復できない場合は、読み取り不能セクター ログにそのデータ ブロックが追加されます。イベント ログには、修正可能なメディア エラーと修正不能なメディア エラーの両方が記録されます。
冗長性チェックでデータと冗長性情報の間に不整合が検出された場合は、イベント ログに記録されます。
タスク概要
メディア スキャンは、アプリケーションで頻繁に読み取られないディスク ブロック上のメディア エラーを検出して修復します。これにより、ドライブ障害が発生しても、障害ドライブのデータが冗長性情報とボリューム グループまたはプール内の他のドライブのデータを使用して再構築されるため、データが失われることはありません。
次の操作を実行できます。
- ストレージ アレイ全体のバックグラウンド メディア スキャンを有効または無効にする
- ストレージ アレイ全体のスキャン期間を変更する
- 1つ以上のボリュームのメディア スキャンを有効または無効にする
- 1つ以上のボリュームの冗長性チェックを有効または無効にする
手順
- を選択します。
- ボリュームを選択し、を選択します。
[ドライブ メディア スキャン設定の変更]ダイアログ ボックスが表示されます。ストレージ アレイ上のすべてのボリュームが、このダイアログ ボックスに表示されます。
- メディア スキャンを有効にするには、[メディア スキャンの期間を指定...]チェック ボックスを選択します。
メディア スキャンを無効にすると、すべてのメディア スキャン設定が一時停止されます。
- メディア スキャンを実行する日数を指定します。
- メディア スキャンを実行するボリュームごとに、[メディア スキャン]チェック ボックスを選択します。
System Managerは、メディア スキャンの実行対象として選択した各ボリュームに対して[冗長性チェック]オプションを有効にします。冗長性チェックの対象から外したいボリュームがある場合は、そのボリュームの[冗長性チェック]チェック ボックスをオフにします。
- [保存]をクリックします。
タスクの結果
選択内容に基づいて、System Managerでバックグラウンド メディア スキャンに対する変更が適用されます。