セキュリティ キーは、ストレージ アレイ内のコントローラとセキュリティ有効ドライブによって共有されます。セキュリティ有効ドライブがストレージ アレイから削除されると、セキュリティ キーによってデータが不正アクセスから保護されます。
セキュリティ キーは次のいずれかの方法で作成および管理できます。
- コントローラの永続的メモリ上での内部キー管理
- 外部キー管理サーバ上での外部キー管理
内部キー管理
コントローラの永続的メモリ上のアクセスできない場所に内部キーが保持され、「非表示」になります。内部セキュリティ キーを作成する前に、以下を実行する必要があります。
- ストレージ アレイにセキュリティ対応ドライブを取り付けます。対応するドライブには、Full Disk Encryption(FDE)ドライブと連邦情報処理標準(FIPS)ドライブがあります。
- ドライブ セキュリティ機能が有効になっていることを確認します。ドライブ セキュリティ機能を有効にする手順については、必要に応じてストレージ ベンダーに問い合わせてください。
識別子とパス フレーズを定義して、内部セキュリティ キーを作成します。識別子は、セキュリティ キーに関連付けられる文字列で、コントローラとキーに関連付けられたすべてのドライブに格納されます。パス フレーズは、バックアップ用にセキュリティ キーを暗号化するために使用されます。作成したセキュリティ キーは、コントローラ上のアクセスできない場所に格納されます。これで、セキュリティ有効のボリューム グループまたはプールを作成したり、既存のボリューム グループまたはプールでセキュリティを有効にしたりできます。
外部キー管理
外部キーは、Key Management Interoperability Protocol(KMIP)を使用して別のキー管理サーバに保持されます。外部セキュリティ キーを作成する前に、以下を実行する必要があります。
- ストレージ アレイにセキュリティ対応ドライブを取り付けます。対応するドライブには、Full Disk Encryption(FDE)ドライブと連邦情報処理標準(FIPS)ドライブがあります。
- ドライブ セキュリティ機能が有効になっていることを確認します。ドライブ セキュリティ機能を有効にする手順については、必要に応じてストレージ ベンダーに問い合わせてください。
- 署名済みのクライアント証明書ファイルを取得します。クライアント証明書は、キー管理サーバが KMIP 要求を信頼できるよう、ストレージアレイのコントローラを検証します。
- まず、クライアント証明書署名要求( CSR )を生成してダウンロードします。に移動します。
- 次に、キー管理サーバで信頼されている CA から署名済みのクライアント証明書を要求します。(ダウンロードした CSR ファイルを使用して、キー管理サーバからクライアント証明書を作成およびダウンロードすることもできます)。
- クライアント証明書ファイル System Managerを作成したら、 System Manager にアクセスしているホストにそのファイルをコピーします。
- キー管理サーバから証明書ファイル System Managerを取得し、 System Manager にアクセスしているホストにそのファイルをコピーします。キー管理サーバ証明書は、ストレージ アレイがサーバのIPアドレスを信頼できるよう、キー管理サーバを検証します。キー管理サーバには、ルート証明書、中間証明書、またはサーバ証明書を使用できます。
キー管理サーバのIPアドレスとKMIP通信に使用するポート番号を定義して、外部キーを作成します。このプロセスで、証明書ファイルもロードします。外部キーの作成が完了すると、入力したクレデンシャルを使用して、システムがキー管理サーバに接続されます。これで、セキュリティ有効のボリューム グループまたはプールを作成したり、既存のボリューム グループまたはプールでセキュリティを有効にしたりできます。