SANtricity Cloud Connectorは、イメージベースとファイルベースの2種類のバックアップを提供します。
イメージベースのバックアップは、Snapshotボリュームから生のデータ ブロックを読み取り、イメージと呼ばれるファイルにバックアップします。空のブロック、削除されたファイルが占有しているブロック、パーティショニングに関連付けられているブロック、ファイルシステム メタデータを含む、Snapshotボリューム上のすべてのデータ ブロックがバックアップされます。イメージ バックアップには、パーティショニング スキームやファイルシステムに関係なく、すべての情報をSnapshotボリュームを使用して格納できるという利点があります。
イメージは、バックアップ ターゲットに1つのファイルとして格納されるのではなく、64MBの一連のデータ チャンクに分割されて格納されます。データ チャンクに分割することでSANtricity Cloud Connectorからバックアップ ターゲットへの複数の接続を利用できるため、バックアップ プロセスのパフォーマンスが向上します。
StorageGRIDおよびAmazon Web Services(S3)へのバックアップでは、データ チャンクごとに別々の暗号化キーを使用してチャンクが暗号化されます。このキーには、ユーザが指定したパスフレーズとユーザ データのSHA256ハッシュを組み合わせたSHA256ハッシュが使用されます。AltaVaultへのバックアップでは、AltaVaultで暗号化が行われるため、SANtricity Cloud Connectorはデータ チャンクを暗号化しません。
ファイルベースのバックアップは、ファイルシステム パーティションに格納されているファイルを読み取り、64MBの一連のデータ チャンクにバックアップします。ファイルベースのバックアップでは、削除されたファイルやパーティショニングおよびファイルシステムのメタデータはバックアップされません。イメージベースのバックアップと同様に、データ チャンクに分割することでSANtricity Cloud Connectorからバックアップ ターゲットへの複数の接続を利用できるため、バックアップ プロセスのパフォーマンスが向上します。
StorageGRIDおよびAmazon Web Servicesへのバックアップでは、データ チャンクごとに別々の暗号化キーを使用してチャンクが暗号化されます。このキーには、ユーザが指定したパスフレーズとユーザ データのSHA256ハッシュを組み合わせたSHA256ハッシュが使用されます。AltaVaultへのバックアップでは、AltaVaultで暗号化が行われるため、SANtricity Cloud Connectorはデータ チャンクを暗号化しません。