新しい管理ノード仮想マシンをプロビジョニングすることなく、管理ノード11.5からバージョン11.7へのインプレース アップグレードを実行できます。
開始する前に
- ストレージ ノードでElement 11.3以降が実行されていることを確認します。
注:最新のHealthToolsを使用してElementソフトウェアをアップグレードしてください。
- アップグレードする管理ノードのバージョンが11.5で、IPv4ネットワークを使用していることを確認します。管理ノード バージョン11.7ではIPv6がサポートされません。
ヒント:管理ノードのバージョンを確認するには、管理ノードにログインし、ログイン バナーに表示されるElementのバージョン番号を確認します。
- 次のいずれかのオプションを使用して、管理サービス バンドルを最新バージョン(2.1.368以降)に更新しておきます。
- 必要な場合、管理ノード ユーザ ガイドに記載されているストレージNIC(eth1)の設定手順に従って追加のネットワーク アダプタを設定しておきます。
注:追加のネットワーク アダプタは、eth0をSVIPにルーティングできない場合に永続ボリュームで必要になることがあります。永続ボリュームを設定できるように、iSCSIストレージ ネットワークに新しいネットワーク アダプタを設定してください。
- SSHまたはコンソール アクセスを使用して管理ノード仮想マシンにログインしておきます。
- NetApp HCIまたはElementソフトウェア用の管理ノードのISOを、ネットアップ サポート サイトから管理ノード仮想マシンにダウンロードしておきます。
注:ISOのファイル名はsolidfire-fdva-<Element release>-patchX-XX.X.X.XXXX.isoなどです。
- ダウンロードしたファイルに対してmd5sumを実行し、その出力をネットアップ サポート サイトにあるNetApp HCIまたはElementソフトウェア用のISOと比較することで、ダウンロードの整合性を確認しておきます。
sudo md5sum -b <path to iso>/solidfire-fdva-<Element release>-patchX-XX.X.X.XXXX.iso
手順
- 次のコマンドを使用して、管理ノードのISOイメージをマウントし、ファイルシステムに内容をコピーします。
sudo mkdir -p /upgrade
sudo mount <solidfire-fdva-<Element release>-patchX-XX.X.X.XXXX.iso> /mnt
sudo cp -r /mnt/* /upgrade
- ホーム ディレクトリに切り替え、/mntからISOファイルをアンマウントします。
- 管理ノードのスペースを節約するためにISOを削除します。
sudo rm <path to iso>/solidfire-fdva-<Element release>-patchX-XX.X.X.XXXX.iso
- 11.5(11.5.0.63)の管理ノードで、次のコマンドを実行して管理ノードのOSバージョンをアップグレードします。Active IQコレクタやプロキシの設定など、必要な設定ファイルはすべてアップグレード後も保持されます。
sudo /sf/rtfi/bin/sfrtfi_inplace file:///upgrade/casper/filesystem.squashfs sf_upgrade=1
アップグレード プロセスが完了すると、管理ノードが新しいOSでリブートします。
- 11.7の管理ノードで、redeploy-mnodeスクリプトを実行して以前の管理サービスの設定を適用します。
注:設定に応じて、Active IQコレクタ サービス、コントローラ(vCenter)、プロキシなどの以前の管理サービスの設定が適用されます。
sudo /sf/packages/mnode/redeploy-mnode -mu <mnode user>