ネットアップ クラウド サービスを有効にすると、NetApp HCI上のKubernetesクラスタとクラウド ボリュームにアクセスできるようになります。また、NetApp Kubernetes Serviceを使用してKubernetesクラスタを導入および管理することも可能になります。クラウド サービスの有効化は、NetApp Hybrid Cloud Controlを使用して実行します。
タスク概要
このプロセスにより、クラウド ボリュームが90日間の試用版ライセンスで有効になります。後日ネットアップ ライセンス ファイル(.nlf ファイル)をアップロードして、試用版ライセンスを本番環境ライセンスに変換することができます。
ウィザードでは次のタスクを実行します。
- 有効にするクラウド サービスを選択します。
- Kubernetes APIトークンを取得し、NetApp Cloud Centralにインストール環境を登録します。
- vCenterリソースを選択します。
- ネットワークを設定します。
手順
- Webブラウザを開いて管理ノードのIPアドレスを入力し、NetApp Hybrid Cloud Controlにアクセスします。
- [Enable]をクリックします。
- Cloud Centralのアカウントがない場合は、Cloud Centralのログイン ページで[Sign Up]をクリックします。
Cloud Centralでは、アカウントを個別のアカウントまたはフェデレーテッド アカウントとしてセットアップすることができます。
- 名前、Eメール アドレス、パスワードを指定して新しいアカウントを作成し、ログインできます。これは最もシンプルなタイプのアカウントです。
- Cloud Centralのフェデレーション組織に所属している場合は、Eメール アドレスを入力すると組織のログイン ページに転送されます。
- Cloud Centralのログイン ページで、Cloud Centralのログイン クレデンシャルを入力し、[Login]をクリックします。
[Enable Cloud Services]ページが表示されます。

- [Enable Cloud Services] > [Services]ページで、有効にするサービスを選択します。
表示されているサービスとその情報はテクノロジ プレビュー版です。実際には上記とは異なるサービスが表示される場合があります。
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NetApp Kubernetes Service:NetApp Kubernetes Serviceは、主要なクラウド プロバイダおよびネットアップのプライベート クラウドでKubernetesクラスタを導入するためのSaaSプラットフォームです。必ず使用してください。NetApp HCIでクラウド サービスを有効にする場合は必須のサービスです。このサービスは、NetApp HCIコンピューティング ノードにVMとしてインストールされます。
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Cloud Volumes:NetApp HCI上のクラウド ボリュームを管理するには、このサービスを選択します。このサービスは、オンデマンドの共有ファイルシステム機能をオンプレミスで提供します。[Cloud Volumes]オプションを使用すると、パブリック クラウドとの間でデータ ファブリック レプリケーションを実行できます。近々対応予定です。
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Cloud Insights:NetApp HCIでクラウド サービスを監視できます。近々対応予定です。
- [Continue]をクリックします。
- NetApp Kubernetes Service APIトークンがある場合は、コピーしておいたトークンを入力して[Connect]をクリックし、次の手順をスキップします。
- APIトークンがない場合は、[Enable Cloud Services] > [NetApp Cloud Central]ページで[API token]リンクをクリックします。
NetApp HCIに対してクラウド サービスを有効にするには、Cloud Centralアカウントに関連付けられたNetApp Kubernetes Service APIトークンが必要です。以下の手順は、クラウド サービスを有効にする前、または有効化のプロセス中に実行できます。
- トークン名を入力し、[Create]をクリックします。
- トークンをコピーします。
- NetApp Hybrid Cloud Controlに戻り、[NetApp Kubernetes Service API Token]フィールドにトークンを貼り付けます。
- [Connect]をクリックします。
これで登録が確立され、
Cloud Centralに接続されました。[Organization]フィールドと[Region Name]フィールドには、この
Cloud Centralの接続に使用できるデータセンターとリージョンが表示されます。

- Cloud Centralの組織とリージョンを選択します。
注:リージョン名は、このNetApp HCI環境を識別するために使用します。また、このインストール環境で作成されるNetApp Kubernetes Serviceクラスタのサイト名としても使用されます。
- [Continue]をクリックして[vCenter Resources]ページに移動します。
管理ノードがvCenterに接続されているため、導入に使用したvCenterが表示されます。
- [vCenter Resources]ページで、次の項目を入力または選択します。
- Datacenter:NetApp HCIシステムに設定されているデータセンターの中から選択します。
- Cluster:NetApp HCIシステムに設定されているクラスタの中から選択します。
vCenterインスタンスとインスタンスに接続されている管理者ユーザが表示されます。
- [Continue]をクリックして[Networking]ページに移動します。
- [Networking]ページで、各フィールドにカーソルを合わせて表示されたテキストを確認し、インストール時にNetApp Deployment Engineで自動的に生成された分散スイッチに対応するネットワーキング情報を設定します。
- NetApp Kubernetes Service Management Network:NetApp Kubernetes Serviceサービス クラスタの管理トラフィックに使用するvSphere分散ポート グループを選択します。このネットワークにはアウトバウンド インターネット アクセスが必要です。
- NetApp Kubernetes Service Workload Network:アプリケーションを配置するNetApp Kubernetes Serviceワークロード クラスタの管理トラフィックに使用するvSphere分散ポート グループを選択します。このネットワークにはアウトバウンド インターネット アクセスが必要です。
- NetApp Kubernetes Service Data Network:NKSワークロード クラスタの永続ボリュームのデータ トラフィックに使用するvSphere分散ポート グループを選択します。
[Services]ページで[Cloud Volumes]を有効にした場合は、次のフィールドも表示されます。
- Cloud Volumes Management Network:クラウド ボリュームを導入するVMと導入したノードの管理に使用するIPアドレスを入力します。インストール中にこれらのIPアドレスを使用して、クラウド ボリュームが有効化されます。
- Cloud Volumes Cluster Network:クラウド ボリュームの導入に使用するクラスタ ノード間の通信に使用するネットワーク情報を入力します。
- Cloud Volumes Storage Network:プロビジョニングしたクラウド ボリュームとの通信に使用するIPアドレスを入力します。
- [Continue]をクリックします。
- [Review]ページで、各オプションを展開して選択内容を確認し、[Continue]をクリックします。
タスクの結果
NetApp HCIクラウド サービスが有効になり、
NetApp Hybrid Cloud Controlの開始ページに戻ります。このページの[Enable NetApp Cloud Services]タイルには、有効になったサービスの数が表示されます。この処理には最大30分かかることがありますが、ウィンドウはいつでも閉じることができます。
NetApp HCIはNetApp Kubernetes Serviceを使用してサービス クラスタを作成します。サービス クラスタは、4つのVM(Kubernetesマスター ノード1つとKubernetesワーカー コンピューティング ノード3つ)で構成されるKubernetesクラスタです。
終了後の操作
次に、
NetApp Kubernetes Serviceを使用して、
NetApp HCIオンプレミス システムにKubernetesワークロード クラスタを追加します。