導入するノードを選択する際、同じ環境で組み合わせ可能なノード構成にはいくつかの制限があります。
ストレージ ノードの互換性
NetApp HCIでは、SED(自己暗号化ドライブ)およびFIPS 140-2ドライブ暗号化機能を備えたストレージ ノードとドライブがサポートされます。NetApp HCIを導入または拡張する際には異なる暗号化レベルのノードを混在させることができますが、サポートされるのはより基本的な形式の暗号化のみです。たとえば、FIPS暗号化対応のストレージ ノードとSED暗号化しかサポートしないノードが混在している場合、SED暗号化はサポートされますが、FIPSドライブ暗号化はサポートされません。
注: FIPS ドライブ暗号化に対応するストレージノードをストレージクラスタに追加しても、 FIPS ドライブ暗号化機能は自動的に有効になりません。FIPS 対応ノードを使用してインストールを展開または拡張したあと、 FIPS ドライブ暗号化を手動で有効にする必要があります。手順については、Elementソフトウェア ユーザ ガイドを参照してください。
同じ導入環境で互換性を確保するためには、すべてのストレージ ノードが同じマイナー バージョンのElementソフトウェアを実行している必要があります。たとえば、Element 11.3.1を実行しているストレージ ノードとElement 11.5を実行しているストレージ ノードを混在させることはできません。
注: ノードのハードウェア構成によっては、H410Sストレージ ノードが、H300S、H500S、またはH700Sストレージ ノードとしてインベントリ リストに表示される場合があります。
NetApp HCI は、 2 ノードまたは 3 ノードのストレージクラスタで特定のストレージノードモデルのみをサポートします。詳細については、ご使用の NetApp HCI バージョンのリリースノートを参照してください。
コンピューティング ノードの互換性
コンピューティング ノードをインベントリとして選択できるためには、ノードが次の要件を満たしている必要があります。
- VMware vMotionが適切に機能するように、すべてのコンピューティング ノードのCPU世代が一致している必要があります。インベントリからコンピューティング ノードを1つ選択すると、そのノードとはCPU世代が異なるノードは選択できなくなります。
- コンピューティング ノードとGPU対応のコンピューティング ノードを同じコンピューティング クラスタ内に混在させることはできません。GPU対応のコンピューティング ノードを選択すると、CPUのみのコンピューティング ノードは選択できなくなります。その逆も同様です。
- コンピューティング ノードで実行されているソフトウェアのバージョンが、導入環境をホストしているNetApp Deployment Engineとメジャーおよびマイナー バージョンの両方で一致している必要があります。一致していない場合は、RTFIプロセスを使用してコンピューティング ノードを再イメージ化する必要があります。手順については、RTFIに関するネットアップの技術情報アーティクルを参照してください。
- リストNetwork Topologyで選択Compute Nodesできるようにするには、コンピューティングノードのページで選択したケーブル接続設定が必要です。
- 同じモデルのコンピューティング ノードのネットワーク ケーブル構成は、コンピューティング クラスタ内で同じである必要があります。