リモート クラスタのクラスタ管理者のクレデンシャルがない場合は、ペアリング キーを使用してローカル ボリュームをリモート クラスタの別のボリュームとペアリングできます。
開始する前に
該当するボリュームを含むクラスタがペアリングされていることを確認します。
ベストプラクティス:ソース ボリュームを[Read/Write]に設定し、ターゲット ボリュームを[Replication Target]に設定します。ターゲット ボリュームは、データが格納されておらず、かつサイズ、512e、QoSなどの特性がソース ボリュームとまったく同じである必要があります。レプリケーション ターゲットとして既存のボリュームを割り当てると、そのボリュームのデータは上書きされます。ターゲット ボリュームにはソース ボリュームと同じかそれ以上のサイズのボリュームを使用できますが、ソース ボリュームより小さいボリュームは使用できません。
タスク概要
この手順では、ローカル サイトとリモート サイトでvCenterを使用し、2つのボリュームをペアリングする方法について説明します。vCenter Plug-inで制御されていないボリュームについては、
Element Web UIを使用してボリュームのペアリングを開始または完了することができます。
Element Web UIからボリュームのペアリングを開始または完了する詳しい手順については、
NetApp Elementソフトウェアのユーザ ガイドを参照してください。
手順
- ローカル クラスタを含むvCenterから、を選択します。
注:複数のクラスタが追加されている場合は、このタスクに使用するクラスタがナビゲーション バーで選択されていることを確認してください。
- [Volumes]サブタブをクリックします。
- [Active]ビューで、ペアリングするボリュームのチェック ボックスを選択します。
- [Actions]をクリックします。
- 表示されたメニューで[Volume Pairing]をクリックします。
- [Volume Pairing]ダイアログ ボックスで、[Inaccessible Cluster]を選択します。
- [Replication Mode]をリストから選択します。
- Real-time (Synchronous):書き込みはソース クラスタとターゲット クラスタの両方でコミットされたあとにクライアントに通知されます。
- Real-time (Asynchronous):書き込みはソース クラスタでコミットされたあとにクライアントに通知されます。
- Snapshots Only:ソース クラスタで作成されたSnapshotだけがレプリケートされます。ソース ボリュームのアクティブな書き込みはレプリケートされません。
- [Generate Key]をクリックします。
注:この操作により、ペアリング用のテキスト キーが生成され、ローカル クラスタにボリューム ペアが未設定の状態で作成されます。この手順を途中で中止した場合は、ボリューム ペアを手動で削除する必要があります。
- ペアリング キーをクリップボードにコピーします。
- [Close]をクリックします。
- このペアリング キーをリモート クラスタ サイトのクラスタ管理者に渡します。
注:ボリューム ペアリング キーの取り扱いには十分に注意し、誤って外部に漏れたり不正に使用されたりしないように適切に管理してください。
注意:ペアリング キーの文字はいっさい変更しないでください。変更するとキーは無効になります。
- リモート クラスタを含むvCenterから、を選択します。
注:複数のクラスタが追加されている場合は、このタスクに使用するクラスタがナビゲーション バーで選択されていることを確認してください。
- [Volumes]サブタブをクリックします。
- [Active]ビューで、ペアリングするボリュームのチェック ボックスを選択します。
- [Actions]をクリックします。
- 表示されたメニューで[Volume Pairing]をクリックします。
- [Volume Pairing]ダイアログ ボックスで、[Complete Cluster Pairing]を選択します。
- もう一方のクラスタのペアリング キーを[Pairing Key]ボックスに貼り付けます。
- [Complete Pairing]をクリックします。
注:ペアリング操作を確定すると、2つのクラスタでボリュームを接続するプロセスが開始されます。ペアリング プロセス中は、[Volume Pairs]ページの[Volume Status]列で進捗メッセージを確認できます。ペアリング プロセス中に予期しないエラーが発生した場合は、ローカル クラスタとリモート クラスタで未設定のクラスタ ペアがあれば手動で削除し、ペアリングをもう一度実行してください。
注意:レプリケーション ターゲットにするボリュームをまだ割り当てていない場合、ペアリングの設定は完了していません。ソースとターゲットが割り当てられるまで、ボリューム ペアにはPausedMisconfiguredと表示されます。ボリューム ペアリングを完了するには、ソースとターゲットを割り当てる必要があります。
- いずれかのクラスタで、を選択します。
- ボリューム ペアリングのステータスを確認します。
注:ペアリング キーを使用してペアリングされたボリュームは、リモート側のペアリング プロセスが完了してから表示されます。