新しい管理ノード仮想マシンをプロビジョニングすることなく、管理ノード11.0または11.1からバージョン11.7へのインプレース アップグレードを実行できます。
開始する前に
- ストレージ ノードでElement 11.3以降が実行されていることを確認します。
注:最新のHealthToolsを使用してElementソフトウェアをアップグレードしてください。
- アップグレードする管理ノードのバージョンが11.0または11.1で、IPv4ネットワークを使用していることを確認します。管理ノード バージョン11.7ではIPv6がサポートされません。
ヒント:管理ノードのバージョンを確認するには、管理ノードにログインし、ログイン バナーに表示されるElementのバージョン番号を確認します。
注:管理ノード11.0の場合、VMメモリを手動で12GBに増やす必要があります。
- 必要な場合、管理ノード ユーザ ガイドに記載されているストレージNIC(eth1)の設定手順に従って追加のネットワーク アダプタを設定しておきます。
注:追加のネットワーク アダプタは、eth0をSVIPにルーティングできない場合に永続ボリュームで必要になることがあります。永続ボリュームを設定できるように、iSCSIストレージ ネットワークに新しいネットワーク アダプタを設定してください。
- SSHまたはコンソール アクセスを使用して管理ノード仮想マシンにログインしておきます。
- NetApp HCIまたはElementソフトウェア用の管理ノードのISOを、ネットアップ サポート サイトから管理ノード仮想マシンにダウンロードしておきます。
注:ISOのファイル名はsolidfire-fdva-<Element release>-patchX-XX.X.X.XXXX.isoなどです。
- ダウンロードしたファイルに対してmd5sumを実行し、その出力をネットアップ サポート サイトにあるNetApp HCIまたはElementソフトウェア用のISOと比較することで、ダウンロードの整合性を確認しておきます。
sudo md5sum -b <path to iso>/ssolidfire-fdva-<Element release>-patchX-XX.X.X.XXXX.iso
手順
- 次のコマンドを使用して、管理ノードのISOイメージをマウントし、ファイルシステムに内容をコピーします。
sudo mkdir -p /upgrade
sudo mount solidfire-fdva-<Element release>-patchX-XX.X.X.XXXX.iso /mnt
sudo cp -r /mnt/* /upgrade
- ホーム ディレクトリに切り替え、/mntからISOファイルをアンマウントします。
- 管理ノードのスペースを節約するためにISOを削除します。
sudo rm <path to iso>/solidfire-fdva-<Element release>-patchX-XX.X.X.XXXX.iso
- 次のいずれかのスクリプトを実行して、管理ノードのOSバージョンをアップグレードします。使用しているバージョンに該当するスクリプトのみを実行してください。どのスクリプトでも、Active IQコレクタやプロキシの設定など、必要な設定ファイルはすべてアップグレード後も保持されます。
- 11.1(11.1.0.73)の管理ノードの場合は次のコマンドを実行します。
sudo /sf/rtfi/bin/sfrtfi_inplace file:///upgrade/casper/filesystem.squashfs sf_upgrade=1 sf_keep_paths="/sf/packages/solidfire-sioc-4.2.3.2288 /sf/packages/solidfire-nma-1.4.10/conf /sf/packages/sioc /sf/packages/nma"
- 11.1(11.1.0.72)の管理ノードの場合は次のコマンドを実行します。
sudo /sf/rtfi/bin/sfrtfi_inplace file:///upgrade/casper/filesystem.squashfs sf_upgrade=1 sf_keep_paths="/sf/packages/solidfire-sioc-4.2.1.2281 /sf/packages/solidfire-nma-1.4.10/conf /sf/packages/sioc /sf/packages/nma"
- 11.0(11.0.0.781)の管理ノードの場合は次のコマンドを実行します。
sudo /sf/rtfi/bin/sfrtfi_inplace file:///upgrade/casper/filesystem.squashfs sf_upgrade=1 sf_keep_paths="/sf/packages/solidfire-sioc-4.2.0.2253 /sf/packages/solidfire-nma-1.4.8/conf /sf/packages/sioc /sf/packages/nma"
アップグレード プロセスが完了すると、管理ノードが新しいOSでリブートします。
- 11.7の管理ノードで、upgrade-mnodeスクリプトを実行して以前の設定を適用します。
注:11.0または11.1の管理ノードから移行している場合、Active IQコレクタが新しい形式にコピーされます。
- 既存の管理ノード11.0または11.1で単一のストレージ クラスタを管理しており、永続ボリュームがある場合:
sudo /sf/packages/mnode/upgrade-mnode -mu <mnode user> -pv <true - persistent volume> -pva <persistent volume account name - storage volume account>
- 既存の管理ノード11.0または11.1で単一のストレージ クラスタを管理しており、永続ボリュームがない場合:
sudo /sf/packages/mnode/upgrade-mnode -mu <mnode user>
- 既存の管理ノード11.0または11.1で複数のストレージ クラスタを管理しており、永続ボリュームがある場合:
sudo /sf/packages/mnode/upgrade-mnode -mu <mnode user> -pv <true - persistent volume> -pva <persistent volume account name - storage volume account> -pvm <persistent volumes mvip>
- 既存の管理ノード11.0または11.1で複数のストレージ クラスタを管理しており、永続ボリュームがない場合(-pvmフラグでクラスタのいずれかのMVIPアドレスを指定):
sudo /sf/packages/mnode/upgrade-mnode -mu <mnode user> -pvm <mvip for persistent volumes>
- (NetApp Element Plug-in for vCenter Serverを使用するすべてのNetApp HCI環境およびSolidFireスタンドアロン ストレージ環境)11.7の管理ノードでvCenter Plug-inを更新します。
- vSphere Web Clientからログアウトします。
注:Web Clientからログアウトしないと、このプロセスで行ったvCenter Plug-inに対する更新が認識されません。
- 登録ユーティリティ(https://<ManagementNodeIP>:9443)に移動します。
- [vCenter Plug-in Registration]タブをクリックします。
- [Manage vCenter Plug-in]で[Update Plug-in]を選択します。
- vCenterのアドレス、およびvCenter管理者のユーザ名とパスワードを更新します。
- [Update]をクリックします。
- vSphere Web Clientにログインし、を選択して、プラグインの情報が更新されていることを確認します。
注:登録の更新後にvSphere Web Clientにログインすると、新しいプラグインの更新がインストールされ、新しいデータベースが作成されます。
次のバージョンの詳細、またはより新しいバージョンの詳細が表示されます。
- NetApp Element Plug-inバージョン:4.3.0
- NetApp Element Plug-inビルド番号:233
- mNode APIを使用してアセットを追加します。
- ブラウザを使用して、ストレージのMVIPにアクセスしてログインします。
次の手順用に証明書が承認されます。
- ブラウザを使用して、https://<ManagementNodeIP>/mnodeにアクセスします。
- vCenterコントローラ アセットを、HCIの監視(NetApp HCI環境のみ)およびHybrid Cloud Control(HCC)用の管理ノードの既知のアセットに追加します。
- [Authorize]をクリックし、MVIPのユーザ名とパスワードを入力します。ポップアップ ウィンドウを閉じます。
- [GET /assets]を実行して、vCenter / コントローラ アセットを追加するために必要なベース アセットIDを取得します。
- [POST /assets/{ASSET_ID}/controllers]を実行して、vCenterのクレデンシャルを使用してコントローラ アセットを追加します。
- NetApp HCI用、またはHCCのクラウド サービス オプションにアクセスするために、管理ノードの既知のアセットにコンピューティング アセットを追加します。
注意:この手順を実行しないと、HCCのクラウド サービス オプションを使用できません。
- [Authorize]をクリックし、MVIPのユーザ名とパスワードを入力します。ポップアップ ウィンドウを閉じます。
- [GET /assets]を実行して、コンピューティング アセットを追加するために必要なベース アセットIDを取得します。
- [POST/assets/{asset_id}/compute-nodes]を実行して、クレデンシャルを使用してコンピューティング アセットを追加します。タイプはESXi Hostです。