システムデータベースにはテナント名が設定されているため、システムデータベースのリカバリ後にターゲットシステムでもソースシステムのテナント名を使用できます。そのため、次の図のオプション1に示すように、ターゲットシステムのテナントはソーステナントと同じ名前でのみリカバリできます。ターゲットシステムでテナント名を異なる名前にする必要がある場合は、最初にソーステナントと同じ名前でテナントをリカバリし、必要なターゲットテナント名に変更する必要があります。次の図のオプション2です。

このルールの例外は、シングルテナントのHANAシステムです。テナント名はシステムSIDと同じです。この構成は、HANAの初期インストール後のデフォルトです。この構成にはHANAデータベースにフラグが設定されます。この場合、ターゲットシステムでのテナントリカバリは、ターゲットシステムのテナント名を使用して実行できます。この名前は、ターゲットシステムのシステムSIDと同じである必要もあります。このワークフローを次の図のオプション3に示します。

次の図は、MDCの最初のシングルテナントインストール用の構成フラグを示しています。