System Manager とホットスペアとの相互運用性 - ONTAP 9.7 以前
ホットスペアは、ストレージシステムに割り当てられているものの、どの RAID グループでも使用されていないディスクです。ホットスペアはデータを含んでおらず、 RAID グループで障害が発生した場合にその RAID グループに割り当てられます。ONTAP System Manager クラシック( ONTAP 9.7 以前で使用可能)では、最大のディスクをホットスペアとして使用します。
RAID グループに複数のディスクタイプがある場合、それぞれのディスクタイプでサイズの一番大きなディスクがホットスペアとして確保されます。たとえば、 RAID グループに SATA ディスクと SAS ディスクがそれぞれ 10 本ずつある場合、最大サイズの SATA ディスクと最大サイズの SAS ディスクがホットスペアになります。
最大サイズのディスクがパーティショニングされている場合、パーティショニングされている RAID グループとされていない RAID グループそれぞれにホットスペアが提供されます。最大サイズのディスクがパーティショニングされていない場合、 1 本のスペアディスクが提供されます。
ディスクグループにルートパーティションがある場合は、最大サイズのパーティショニングされていないディスクがホットスペアとして確保されます。同じサイズのパーティショニングされていないディスクを使用できない場合、スペアルートパーティションはルートパーティショングループのホットスペアとして確保されます。
1 本のスペアディスクを複数の RAID グループのホットスペアとして使用することができます。System Managerでは、オプションで設定した値に基づいてホットスペアが計算されます。 raid.min_spare_count
(ノードレベル)。たとえば、SSD RAIDグループにSSDが10本あり、オプションが raid.min_spare_count
がに設定されます 1
System Managerはノードレベルでは、1本のSSDをホットスペアとして残し、残りの9本をSSD関連の処理に使用します。同様に、HDD RAIDグループにHDDが10本ある場合は、 raid.min_spare_count
がに設定されます 2
ノードレベルでは、System Managerは2本のHDDをホットスペアとして残し、残りの8本をHDD関連の処理に使用します。
アグリゲートの作成、編集、およびアグリゲートへの HDD または SSD の追加を行う際に、 System Manager は、 RAID グループにホットスペアルールを適用します。ホットスペアルールは、ストレージプールの作成時、または既存のストレージプールへのディスクの追加時にも使用されます。
System Manager には、ホットスペアルールの例外があります。
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MSATA またはマルチディスクキャリアのディスクの場合、ホットスペアの数は、ノードレベルで設定した値の 2 倍、かつ 2 本を下回ることがないようにする必要があります。
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ディスクがアレイ LUN または仮想ストレージアプライアンスの一部である場合、ホットスペアは使用されません。