バックアップごとに2つのSnapshotコピーを作成するときのスペース消費
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* 問題 *
Hyper-Vオブジェクトを含むバックアップごとに2つのSnapshotコピーが作成されるため、スペース消費の問題になる可能性があります。
環境 アプリケーションと整合性のあるバックアップだけを作成します。 -
* 原因 *
Microsoft Hyper-V VSSライター:アプリケーションがVHDに格納された状態で、VM内にVMとアプリケーションと整合性のあるバックアップコピーの両方が作成されます。ソフトウェアと整合性のあるバックアップコピーとVMと整合性のあるバックアップコピーを作成するために、VSSでは標準の自動リカバリプロセスを使用して、ソフトウェアSnapshotコピーと整合性のある状態にVMを設定します。Hyper-V VSSライターは、バックアップ内の各VMと通信し、ソフトウェアと整合性のあるSnapshotコピーを作成します。
Snapshotコピーが作成されると、親パーティションは、これらのVMが格納されているディスク(LUN)全体のVSS Snapshotコピーを作成します。親パーティションのSnapshotコピーが作成されたら、VSSでは、以前に作成した親パーティションをマウントし、各VMをソフトウェアと整合性のある状態にロールバックして、ソフトウェアSnapshotコピーの作成後にVMに対して行われた変更を取り消す必要があります。VHDに対するこれらの変更は永続的に行う必要があります。これらのSnapshotコピーはデフォルトで読み取り専用であるため、新しいSnapshotコピーを作成してVHDの更新されたコピーを保持する必要があります。このため、ボリュームの2つ目のSnapshotコピーが作成されます。このSnapshotコピーにはサフィックス*_backup *が付加されたラベルが付けられます。は、リストア処理で使用するバックアップコピーです。
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* 是正措置 *
2つのSnapshotコピーがペアとみなされます。バックアップの保持期間が終了すると、両方のSnapshotコピーが削除されます。最初のSnapshotコピーはリストア処理に必要なため、手動で削除しないでください。
Microsoft VSSでは、Cluster Shared Volume(CSV;クラスタ共有ボリューム)を所有するホスト上のVMのみのバックアップがサポートされているため、CSVの所有権はノード間で移動し、クラスタ内の各ホスト上にVMのバックアップを作成します。
CSVをバックアップすると、SnapManager for Hyper-Vは、そのCSVからVMを実行するクラスタ内のホストごとに2つのSnapshotコピーを作成します。つまり、15台のVMを1つのCSVにバックアップし、それらのVMを3台のHyper-Vサーバに均等に分割した場合、バックアップ1つにつきSnapshotコピーが6つ作成されます。