SnapManager の動作状態
SnapManager 処理(バックアップ、リストア、およびクローニング)はさまざまな状態になり、各状態が処理の進捗状況を示します。
処理の状態 |
説明 |
成功しました |
処理が完了しました。 |
実行中です |
処理は開始されましたが、完了していません。たとえば、 2 分かかるバックアップは、午前 11 時に実行されるようにスケジュールされています。午前 11 時 01 分に * Schedule * タブを表示すると、処理は running と表示されます。 |
操作が見つかりません |
スケジュールが実行されていないか、最後に実行されたバックアップが削除されています。 |
失敗しました |
処理に失敗しました。SnapManager によって中止プロセスが自動的に実行され、処理がクリーンアップされました。 |
リカバリ可能およびリカバリ不能なイベント
リカバリ可能な SnapManager イベントには、次の問題があります。
-
データベースは、 Data ONTAP を実行するストレージ・システムには保存されません。
-
SnapDrive for Windows がインストールされていないか、ストレージシステムにアクセスできません。
-
ボリュームのスペースが不足している場合、 Snapshot コピーが最大数に達している場合、または予期しない例外が発生した場合、 SnapManager は Snapshot コピーの作成またはストレージのプロビジョニングに失敗します。
リカバリ可能なイベントが発生すると、 SnapManager は中断プロセスを実行し、ホスト、データベース、およびストレージシステムを開始状態に戻します。中断プロセスに失敗すると、 SnapManager はこのインシデントをリカバリ不能なイベントとみなします。
リカバリ不能な(アウトオブバンドの)イベントは、次のいずれかの状況で発生します。
-
ホスト障害などのシステム問題が発生した場合。
-
SnapManager プロセスが停止します。
-
ストレージシステムに障害が発生した場合、論理ユニット番号( LUN )またはストレージボリュームがオフラインになった場合、またはネットワークに障害が発生した場合は、インバンドの中断処理が失敗します。
回復不能なイベントが発生すると、 SnapManager はただちに中断プロセスを実行します。ホスト、データベース、およびストレージシステムが初期状態に戻らない可能性があります。その場合は、孤立した Snapshot コピーを削除して SnapManager ロックファイルを削除することで、 SnapManager 処理が失敗したあとにクリーンアップを実行する必要があります。
SnapManager ロックファイルを削除する場合は、ターゲットマシンの $ORACLE_HOME に移動して、 sm_created ファイルを削除します。ファイルを削除したら、 SnapManager for Oracle サーバを再起動する必要があります。