Ethernet Monitoring Unitのネットワーク構成

Ethernet Monitoring Unit(EMU)は、ミラー ポートまたはSwitch Port Analyzer(SPAN)ポートを使用してネットワーク スイッチに接続される独立したサーバです。これらのミラー ポートは、ストレージのリンクに接続されたポートに送信されるパケットをミラーリングするように設定されています。EMUは、受信したすべてのパケットを解析することで、処理やエンドポイントのIPアドレスに関する情報を特定するように設計されています。NFS v3の場合、これには次の情報が含まれます。

OnCommand Insight ServerとEMUサーバは、本番環境のVLANトラフィックにアクセスする必要はありません。OnCommand Insight Serverは、ストレージ アレイに管理VLAN経由で接続する必要があります。EMUはInsight Serverに接続する必要があるため、潜在的に管理VLANを経由します。EMUとストレージ アレイに接続されたスイッチとの間の接続には、ミラー ポートのみが使用されます。この構成では、EMUにVLAN接続やIPアドレスは必要ありません。

スイッチは1GbEと10GbEに対応しています。スイッチのトラフィック量がミラー ポートで対応可能な量を超えることがありますが、 エンタープライズクラスのスイッチでは、そうした状況が想定されており、受信した順に処理して処理能力を超えるパケットは破棄されるため、ネットワーク利用率の問題が発生することはありません。ミラー ポートには1GbEポートも使用できますが、パケットが破棄される可能性が高くなるため、10GbEポートを使用することを推奨します。パケットが廃棄されると、EMUはすべてのトラフィックの代表的な部分を受信します。このようなネットワークの負荷が高い状況では、負荷を引き起こしているサーバとデグレード状態のリソースは引き続き正しい割合で表示されますが、信頼性は低くなります。

次の図は、EMUを含むイーサネット トポロジを簡潔に示したものです。クライアント(任意の数の物理ホストまたは仮想マシン)が一連のイーサネット スイッチを介して複数のストレージ システムにアクセス可能なNAS共有にアクセスし、 ストレージ システムとクライアントの間でイーサネットNASトラフィックがやり取りされています。

このトラフィックを調べるために、ネットワークでEthernet Monitoring Unit(EMU)が構成されています。これは、ストレージ レイヤに隣接するスイッチのSPANポートを介してイーサネットに接続する独立したサーバです。これらのSPANポートは、ストレージのNICに接続されたポートを介して送信されるすべてのパケットをミラーリングするように設定されています。EMUは、すべてのパケットを解析することで、処理のタイプやエンドポイントのIPアドレスに関する情報を特定します。NFSの場合、これには次の情報が含まれます。

サポート対象のプラットフォーム

このリリースのイーサネット監視では、次のハードウェア プラットフォームがサポートされています。
  • ONTAP 9.0
  • clustered Data ONTAP
  • Data ONTAP 7-Mode

制限事項

このリリースのEMUには、次の制限があります。
  • イーサネット / IPV4 / NFSv3のトラフィックのみが監視されます。

    CIFSなどの他のプロトコルのトラフィックがEMUに送信された場合、それらのパケットは破棄されます。

  • ストレージ アレイへのトラフィックが暗号化されている場合、それらのパケットはEMUで解析されません。
  • ストレージ アレイは、EMUが接続された同じOnCommand Insight Serverで監視する必要があります。
  • クライアントのサーバがOnCommand Insight Serverで検出されない場合、イニシエータのIPアドレスだけが表示されます。

Ethernet Monitoring Unitの監視と管理

Ethernet Monitoring Unit(EMU)はAcquisition Unit(AU)に似ています。OnCommand Insight Web UIに追加されたEthernet Monitoring Unitの新しい管理画面から、次の処理を実行できます。

  • EMUのステータス メッセージの表示
  • EMUの再起動
  • EMUの削除(「Active」ステータスでない場合)
  • EMUのランディング ページへのアクセス

EMUのランディング ページは、データ ソースのステータス ページに似ています。単一のEMUデータ ソースの全体的なステータスが表示されます。EMUの詳細に過去3週間のポーリング ステータスが表示され、エラー レポートを生成したり、パッチをインストールしたりできます。

サーバの最小要件

Ethernet Monitoring Unitは、OnCommand Insight環境のNFSトラフィックの監視のみに使用する専用のハードウェア サーバです。Ethernet Monitoring Unitの最小システム要件とサポートされるNICを次に示します。

コンポーネント 要件
ハードウェア 冗長な電源を備えたラックマウント シャーシ
オペレーティング システム Red Hat Enterprise Linux(RHEL)7.2またはCentOS 7.2
CPU 2.2GHzの8コア ハイパースレッディングCPU×2
メモリ 32GB RAM
使用可能なディスク スペース 240GBのハード ドライブ
ネットワーク 10GbE NIC×2(NFSトラフィック監視用。サポートされるNICのリストを参照)
ショート レンジ10GbE Gigabit Interface Converter(GBIC)×2
1GbEインターフェイス×1(OnCommand Insight Serverによる管理用)
権限 サーバに対するsudo権限が必要です。

サポート対象のネットワーク インターフェイス カード

NFSトラフィックの監視でサポートされるネットワーク インターフェイス カード(NIC)を次の表に示します。

メーカー 共通のLinuxイーサネット ドライバ モデル
Cisco Enic UCS仮想インターフェイス カード
Intel e1000 82540、82545、82546
Intel e1000e 82571、82572、82573、82574、82583、ICH8、ICH9、ICH10、PCH1、PCH2、I217、I218
Intel igb 82575、82576、82580、I210、I211、I350、I354、DH89xx
Intel ixgbe 82598、82599、X540、X550
Intel i40e X710、XL710、X722
Intel fm10k FM10420
QLogic bnx2x 578xx