セキュアな環境においては、発生した問題のトラブルシューティングのためにネットアップ カスタマー サポートと通信する際に、データベースから情報が漏えいしないように注意する必要があります。OnCommand Insight Scrubユーティリティを使用すると、キーワードとパターンの包括的なディクショナリを設定することで、機密データを「クレンジング」し、スクラビング済みのファイルをカスタマー サポートに送信できます。
手順
- Web UIで、[Admin]をクリックし、[Troubleshooting]を選択します。
- ページの下部にある[Other tasks]領域で、[Scrub utilities]リンクをクリックします。
[Lookup in Dictionary]、[Scrub data]、[Build dictionary]、[Custom keywords]、および[Regular expressions]のセクションがあります。
- [Lookup in dictionary]セクションで、コードまたは値を入力します。コードを入力するとそのコードで置き換えられる値が表示され、値を入力するとその値を置き換えるコードが表示されます。検索を実行する前に、[Build]を使用して、サポート データからスクラビングする値を識別するためのディクショナリをビルドしておく必要があります。
- サポート データからスクラビングする独自のキーワードを追加するには、[Custom keywords]セクションで[Actions] > [Add custom keyword]をクリックします。キーワードを入力し、[Save]をクリックします。キーワードがディクショナリに追加されます。
- [Patterns (regexp)]を展開します。[Add]をクリックすると、新しいパターンを入力するためのダイアログ ボックスが表示されます。
- スクラビングする単語や語句の識別に正規表現を使用する場合は、[Regular expressions]セクションでパターンを入力します。[Actions] > [Add regular expression]をクリックし、パターンの名前と正規表現をフィールドに入力して[Save]をクリックします。情報がディクショナリに追加されます。
注:パターンは、正規表現で取り込む部分であることを示すために丸かっこで囲む必要があります。
- [Build dictionary]セクションで、[Build]をクリックしてディクショナリのコンパイルを開始します。機密データとして識別されるすべての単語を含むディクショナリがOnCommand Insightデータベースから作成されます。
完了すると、改訂されたディクショナリが使用可能になったことを通知するプロンプトが表示されます。データベースの説明の行に、ディクショナリに含まれるキーワードの数が表示されます。ディクショナリのキーワードに問題がないことを確認します。問題が見つかり、ディクショナリをリビルドする場合は、データベース ブロックの[Reset]をクリックして、OnCommand Insightデータベースから収集されたすべてのキーワードをディクショナリから削除します。プロンプトにも表示されるとおり、他のキーワードは削除されません。Scrubユーティリティに戻り、カスタム キーワードをもう一度入力します。
- スクラビング ディクショナリを作成したら、データを匿名にします。ログ、XML、またはその他のテキスト ファイルをスクラビングする方法と、署名入りのデータベース クエリ(ネットアップ サポートから入手可能)を実行して結果をスクラビングする方法の いずれかを使用できます。
- ログ、XML、またはその他のテキスト ファイルをスクラビングするには、[Scrub data]セクションで、ファイルを参照して選択し、[Scrub file]をクリックします。
署名済みのMySQLクエリを実行してスクラビングすることもできます。手順については、ネットアップ サポートにお問い合わせください。
注:Scrubユーティリティでは、署名のないクエリは受け入れられません。ネットアップの担当者が署名したクエリのみを使用できます。
クエリの微調整が必要な場合、一部制限はありますが、クエリを複数回スクラビングしてネットアップ カスタマー サポートに再度送信できます。