OnCommand Insight Data Warehouse では、ユーザを1つ以上のビジネス エンティティに関連付けることで、Reportingでマルチテナンシーを実現できます。管理者は、この機能を使用して、ユーザの属性や所属先に従ってデータやレポートを分けることができます。
ビジネス エンティティは、容量チャージバックの目的で次の値を使用して階層化されます。
- Tenant:主にサービス プロバイダがリソースを顧客(NetAppなど)に関連付けるために使用します。
- Line of Business (LOB):社内の基幹業務です(「Hardware」や「Software」など)。
- Business Unit:従来のビジネス ユニットです(「Sales」や「Marketing」など)。
- Project:容量チャージバックを割り当てるプロジェクトです。
マルチテナンシーを設定するプロセスの主な手順を次に示します。
- Data Warehouseユーザ アカウントを設定します。
- Reportingポータルでグループを作成します。
- ユーザを1つ以上のグループ(ビジネス エンティティ)に割り当てます。
- ユーザを1つ以上のビジネス エンティティに割り当てます。たとえば、「NetApp」に関連付けられたユーザは、「NetApp」をテナントに持つすべてのビジネス エンティティにアクセスできます。
- ユーザが必要なレポートのみを表示できることをテストします。
ユーザがレポート データにアクセスする仕組みは次のように要約できます。
- どのグループにも割り当てられていないユーザは、すべてのデータにアクセスできます。
- いずれかのグループに割り当てられているユーザは、ビジネス エンティティのないレコードにアクセスできません。
たとえば、次の部署に属するユーザに対してレポートを分ける必要がある場合が考えられます。
ユーザ |
エンジニアリング |
サポート |
財務 |
法務 |
ユーザ1 |
X |
X |
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ユーザ2 |
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X |
X |
ユーザ3 |
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X |
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