カスタム ダッシュボード:仮想マシンのパフォーマンス

OnCommand Insightのカスタム ダッシュボードとウィジェットは、インベントリやパフォーマンスの傾向を確認するための運用ビューとして活用できます。

タスク概要

IT運用は今、多数の課題に直面しています。管理者は少ないリソースでより多くの成果を達成しなければならず、動的なデータセンターの完全な可視化が必要不可欠です。この例では、環境内の仮想マシンに関するパフォーマンスの運用状況を確認できるウィジェットを使用したカスタム ダッシュボードを作成する方法を紹介します。この例で示す手順を実行して、特定のニーズに合ったウィジェットを作成することで、フロントエンド仮想マシン(VM)とバックエンド ストレージのパフォーマンスの比較を可視化したり、VMのレイテンシとI/O要求の相関データを表示できるようになります。

カスタム ダッシュボードを使用すれば、作業の優先順位を明確にし、空いているリソースを特定できます。ワークロードの増減に対応し、発生する問題の発見と解決にかかる時間を最小限に抑えることができます。カスタム ダッシュボードは、ビジネス クリティカルなインフラの状況を優先的に表示するビューを作成できる柔軟性を備えているため、マルチベンダーのテクノロジのパフォーマンスや可用性を把握するのに役立ちます。

ここでは、次の表やグラフを使用した仮想マシンのパフォーマンス用ダッシュボードを作成します。

ここで紹介するのは基本的なダッシュボードの例です。このダッシュボードをカスタマイズすることで、運用環境に応じたパフォーマンス データを選択して重点的に確認、比較できます。

手順

  1. 管理者権限を持つユーザとしてInsightにログインします。
  2. [Dashboards]メニューから、[+New dashboard]を選択します。
    [New dashboard]ページが開きます。
  3. ダッシュボードにわかりやすい名前を付けます。[Save]をクリックします。[Name]フィールドに、「VM Performance by Application」など、そのダッシュボードを表す一意の名前を入力します。
  4. [Save]をクリックして、ダッシュボードを新しい名前で保存します。
  5. 次に、ウィジェットを追加していきます。必要に応じて、[Edit]スイッチを「On」にスライドして編集モードを有効にします。
  6. [Widget]ボタンをクリックし、[Table widget]を選択して新しい表ウィジェットをダッシュボードに追加します。
    [Edit Widget]ダイアログ ボックスが開きます。デフォルトの名前は「Widget 1」で、環境内のすべてのストレージについてデフォルトのデータが表示されます。

  7. このウィジェットをカスタマイズします。[Name]フィールドで「Widget 1」を削除して、「Virtual Machine Performance table」と入力します。
  8. アセット タイプのドロップダウンをクリックし、[Storage][Virtual Machine]に変更します。
    表のデータが更新され、環境内のすべての仮想マシンが表示されます。この段階ではVMの名前だけが表に表示されます。次に、表に列を追加します。
  9. [Columns] ボタンをクリックし、[Data Center][Storage name][IOPS - Total]を選択します。検索ボックスにフィールドの名前を入力すると、目的のフィールドをすばやく表示できます。
    これで、選択した列が表に表示されます。これらの列のいずれかを使用して、表のデータをソートすることができます。列はウィジェットに追加した順番で表示されます。
  10. この演習では、あまり使用されていないVMは除外したいので、合計IOPSが10未満のものをフィルタで除外します。[Filter by]の隣の「+」ボタンをクリックし、[IOPS - Total (IO/s)]を選択します。[Any]をクリックし、[from]フィールドに「10」と入力します。[to]フィールドは空のままにします。ボタンをクリックしてフィルタを保存します。
    これで、合計IOPSが10以上のVMのみが表に表示されます。
  11. 結果をグループ化すると、表をさらに折りたたむことができます。[Group by]の隣の「+」ボタンをクリックし、グループ化の基準として使用するフィールド([Application]、[Cluster]など)を選択します。グループ化が自動的に適用されます。
    これで、表の行が設定に従ってグループ化されます。グループは必要に応じて展開または折りたたむことができます。グループ化された行には、各列の集計データが表示されます。一部の列では、列の集計方法を選択できます。

  12. 表ウィジェットのカスタマイズが完了したら、[Save]ボタンをクリックします。
    表ウィジェットがダッシュボードに保存されます。
  13. ダッシュボード上のウィジェットの右下をドラッグすると、ウィジェットのサイズを変更できます。すべての列がはっきり見えるようにしたい場合は、ウィジェットの幅を広げます。[Save]をクリックして現在のダッシュボードを保存します。
  14. 次に、VMのパフォーマンスを表示するグラフをいくつか追加していきます。まず、VMのレイテンシをストレージのレイテンシと比較する折れ線グラフを作成します。
  15. 必要に応じて、[Edit]スイッチを「On」にスライドして編集モードを有効にします。
  16. [Widget]ボタンをクリックし、[Line Chart]を選択して、新しい折れ線グラフ ウィジェットをダッシュボードに追加します。
    [Edit Widget]ダイアログ ボックスが開きます。[Name]フィールドをクリックし、このウィジェットの名前を「VM vs Storage Max Latency」と入力します。
  17. [Line Chart] > [Latency - Max]を選択します。[Filter by]でフィルタを設定するか、空のままにします。[Roll up]「Sum」を選択し、[by]で「All」を選択します。このデータの表示方法として[Line Chart]を選択し、[Y-Axis]は[Primary]のままにします。
  18. [+ Add]ボタンをクリックして、2つ目のデータ線を追加します。この線では、[Storage][Latency - Max]を選択します。[Filter by]でフィルタを設定するか、空のままにします。[Roll up]「Sum」を選択し、[by]で「All」を選択します。このデータの表示方法として[Line Chart]を選択し、[Y-Axis]は[Primary]のままにします。

  19. [Save]をクリックしてこのウィジェットをダッシュボードに追加します。
  20. 次に、VMの読み取りIOPS、書き込みIOPS、合計IOPSのすべてを一度に見られるグラフを追加します。
  21. [Widget]ボタンをクリックし、[Area Chart]を選択して、新しい面グラフ ウィジェットをダッシュボードに追加します。
    [Edit Widget]ダイアログ ボックスが開きます。[Name]フィールドをクリックし、このウィジェットの名前を「VM IOPS」と入力します。
  22. [Virtual Machine] > [IOPS - Total]を選択します。[Filter by]でフィルタを設定するか、空のままにします。[Roll up]「Sum」を選択し、[by]で「All」を選択します。このデータの表示方法として[Area Chart]を選択し、[Y-Axis]は[Primary]のままにします。
  23. [+ Add]ボタンをクリックして、2つ目のデータ線を追加します。この線では、[Virtual Machine] > [IOPS - Read]を選択します。[Y-Axis]は[Primary]のままにします。
  24. [+ Add]ボタンをクリックして、3つ目のデータ線を追加します。この線では、[Virtual Machine] > [IOPS - Write]を選択します。[Y-Axis]は[Primary]のままにします。

  25. [Save]をクリックしてこのウィジェットをダッシュボードに追加します。
  26. 次は、VMに関連付けられているアプリケーションごとにVMのスループットを表示するグラフを追加します。このグラフでは、そのための集計機能を使用します。
  27. [Widget]ボタンをクリックし、[Line Chart]を選択して、新しい折れ線グラフ ウィジェットをダッシュボードに追加します。
    [Edit Widget]ダイアログ ボックスが開きます。[Name]フィールドをクリックし、このウィジェットの名前を「VM Throughput by Application」と入力します。
  28. [Virtual Machine] > [Throughput - Total]を選択します。[Filter by]でフィルタを設定するか、空のままにします。[Roll up]「Max」を選択し、[by]で「Application」または「Name」を選択します。上位10個のアプリケーションが表示されるように、[Show]で[Top 10]を選択します。このデータの表示方法として[Line Chart]を選択し、[Y-Axis]は[Primary]のままにします。

  29. [Save]をクリックしてこのウィジェットをダッシュボードに追加します。
  30. ウィジェットの上部をドラッグすると、ウィジェットを別の場所に移動できます。ウィジェットの右下をドラッグすると、ウィジェットのサイズを変更できます。変更を加えた後は、必ず[Save]をクリックしてダッシュボードを保存してください。
    設定後のVMのパフォーマンス用ダッシュボードは次のようになります。