会社の組織構造の各要素を把握しておくと、アセットの利用状況の追跡やコストの報告がしやすくなります。ここでは、会社のビジネス エンティティを設定する手順を説明します。
タスク概要
OnCommand Insightでは、ビジネス エンティティを最大4つのレベルの階層で定義できます。
- Tenant(テナント)
- 主にサービス プロバイダがリソースを顧客に関連付けるために使用します。テナント レベルは、ISPが顧客のリソース使用状況を追跡する場合に必要です。
- Line of Business(LOB:基幹業務部門)
- 社内の基幹業務や製品ラインを示します(例:データ ストレージ)。異なる製品ラインのデータを追跡する場合は、ビジネスの階層にLOBが必要です。
- Business Unit(ビジネス ユニット)
- 法務やマーケティングなど、従来の事業部門を表します。ビジネス ユニットは、部門別にデータを追跡する必要がある場合に必要です。この階層レベルは、各部門で使用するリソースを区別するのに便利です。
- Project(プロジェクト)
- 通常、容量のチャージバックの対象となるビジネス ユニット内の特定のプロジェクトを識別する目的で使用されます。たとえば、Legal部門であれば「Patents」、Marketing部門であれば「Sales Events」のような名前のプロジェクトがあります。レベル名にはスペースも使用できます。
次の図は、ビジネス エンティティの階層の例です。

ベストプラクティス:ビジネス エンティティごとにその階層を1行に入力した表を作成します。
Tenant |
Line of Business |
Business Unit |
Project |
NetApp Inc. |
Data Storage |
Legal |
Patents |
NetApp Inc. |
Data storage |
Marketing |
Sales Events |
N/A |
N/A |
Safety and Security |
N/A |
... |
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注:会社の階層を作成する際に、必ずしもすべてのレベルを使用する必要はありません。使用しないレベルでは「N/A」を選択できます。
Insightでビジネス エンティティの階層を作成するには、次の手順を実行します。