社内の環境で使用しているアプリケーションを把握しておくと、アセットの利用状況を追跡し、コストのレポートがしやすくなります。ここでは、社内のアプリケーションを設定して、それらを適切なアセットに関連付ける手順を説明します。
「会社のビジネス エンティティの設定」セクションでは、一部のビジネス エンティティを作成したあとに、各ビジネス エンティティに関連付けるすべてのアプリケーションをリストアップすることが推奨されています。OnCommand Insightでは、使用状況やコスト レポートなど、それらのアプリケーションに関連付けられているデータを追跡することができます。
環境で実行されているアプリケーションに関連付けられているデータを追跡するには、まずそれらのアプリケーションを定義し、適切なアセットと関連付けておく必要があります。アプリケーションを関連付けることができるアセットは、ホスト、仮想マシン、ボリューム、内部ボリューム、qtree、共有、およびハイパーバイザーです。
ここで紹介する手順では、マーケティング チームがExchange Eメールに使用している仮想マシンの使用状況を追跡します。これには、前の手順でビジネス エンティティを定義する際に作成した次の表を使用します。この表に列を1つ追加して、追加した列に各ビジネス エンティティが使用しているアプリケーションを入力してください (この表はあくまでも一例です。Insightのビジネス エンティティ表には「Applications」列は表示されません)。
Tenant | Line of Business | Business Unit | Project | Applications |
---|---|---|---|---|
NetApp | Data Storage | Legal | Patents | Oracle Identity Manager, Oracle On Demand, PatentWiz |
NetApp | Data storage | Marketing | Sales Events | Exchange, Oracle Shared DataBase, BlastOff Event Planner |
N/A | N/A | Safety and Security | N/A | N/A |
... |
Insightでのアプリケーションの作成
この例では、マーケティング チームはExchangeアプリケーションを使用しています。ストレージの追加がいつ必要になるかを予測するには、Exchangeによる仮想マシンの使用状況を知る必要があります。そのためには、Exchangeアプリケーションをマーケティング チームのすべてのVMに関連付けます。関連付けには、クエリを使用するのが最も簡単な方法です。
次の手順を実行すると、個々のアプリケーションを適切なアセットに関連付けることができます。
アセットへのアプリケーションの関連付け
前の手順で作成したアプリケーション(一部はビジネス エンティティに関連付けられている)を、今度は環境内のアセットと関連付けます。この例では、Exchangeアプリケーションを社内の多数の仮想マシンと関連付けます。関連付けには、クエリを使用するのが最も簡単な方法です。