Insightのアーキテクチャ

OnCommand Insightの通常のインストールには、データの取得とレポート用のデータ ウェアハウジングが伴いますが、これらはすべてWebベースのUIから簡単に実行できます。よりセキュアな環境が求められる場合は、Remote Acquisition Unitを介して取得を行うこともできます。

次の図に、Insightのアーキテクチャの主要コンポーネントを示します。

OnCommand Insight Server
OnCommand Insight Serverには、メインのデータ リポジトリと分析コンポーネントが含まれています。環境のトポロジをエンドツーエンドで継続的に構築して環境を分析し、インシデントや違反が検出されるとアラートを生成します。
収集
Insightのデータ収集エンジンは、1つまたは複数のAcquisition Unit上に構築されます。各InsightサーバにはLocal Acquisition Unitが含まれており、Remote Acquisition Unitをサポートできます。各Acquisition Unitはネットワークで実行されるサービスで、データ ソースと呼ばれるモジュールを介してデータセンター内のデバイスにアクセスし、データを収集します。 Acquisition Unitで収集された情報は、分析のためにサーバに送られます。

データ収集エンジンは、細かくモジュール化され、パッチを簡単に適用できるように設計されています。

統合API
APIは、外部のエージェントからデータを収集できます。統合データは、クエリやウィジェットを使用してWeb UIで表示できます。ダッシュボードには標準でInsightデータや統合データを含めることができ、これらのダッシュボードでデータにフィルタリング、ロールアップ、グルーピングを適用できます。
イーサネット監視

Insightは、Ethernet Monitoring Unit(EMU)を使用して、ストレージ、ネットワーク、スイッチ、クライアント間のイーサネットNASトラフィックを確認できます。これにより、管理者は内部ボリュームのアクティビティに最も負担をかけているNFSv3ワークロードを簡単に特定できます。

Web UI
Insight用のHTML5 Webベースのユーザ インターフェイスで、データ ソースと監視する環境(ポリシー、しきい値、アラートなど)を設定できます。設定したら、Web UIアセット ダッシュボードおよびアセット ページを使用して、潜在的な問題を特定および調査することができます。さまざまなウィジェットを使用してカスタム ダッシュボードを作成し、それぞれのダッシュボードでデータを極めて柔軟に表示、分析、グラフ化できます。
異常検出
異常は、アプリケーション インフラで以前に観測されたパターンや予期されるパターンと一致しない、パフォーマンス変動イベントです。異常検出機能は、アプリケーション サービスを提供しているインフラを対象に、プロセスのパターンや動作の変動を識別します。こうした反復型のプロセス パターンには、ワークロードのパフォーマンスが、業務時間内と業務時間外に習慣的に「上昇と下降」を繰り返す例も含まれます。
Data Warehouse

OnCommand Insight Data Warehouseは、複数のInsightサーバのデータを格納し、照会や分析に使用できる共通の多次元データ モデルに変換する、一元的なリポジトリです。

OnCommand Insight Data Warehouseでは、複数のデータ マートで構成されるオープン データベースにアクセスして、容量やパフォーマンスに関するカスタム レポートを生成できます(チャージバック レポート、履歴データを使用したトレンド分析レポート、消費分析レポート、予測レポートなど)。

Data Warehouseは1つまたは複数のInsight環境を対象に、レポート用のデータを集約して準備します。履歴、トレンド、インベントリ、チャージバック、ショーバック、データ プレゼンテーションなど、データセンター インフラの長期的な計画に必要なデータが収集されます。
Cognos
CognosはInsightのレポート作成エンジンで、事前定義のレポートを表示したりカスタム レポートを作成したりできる、IBMのビジネス インテリジェンス ツールです。Insightのレポート作成機能では、Data Warehouseのデータからレポートが生成されます。