OnCommand Insightで生成されるネットワーク トラフィック、ネットワークでやり取りされる処理データの量、およびOnCommand Insightによって生じるデバイスに対する負荷は、さまざまな要因によって異なります。
各環境のトラフィック、データ、および負荷に影響する要因には次のものがあります。
- 生データ
- デバイスの構成
- OnCommand Insightの導入トポロジ
- インベントリやパフォーマンスの各種データ ソースのポーリング間隔(間隔を短くすることで低速なデバイスの検出や帯域幅の節約が可能)
OnCommand Insightで収集される生の構成データは、環境によって大きく異なります。
さまざまな構成要因による構成データの違いとトラフィック、データ、および負荷に対する影響について、 それぞれ1,000本のディスクからなる次の2つのアレイを例に考えてみましょう。
- アレイ1:1TBのSATAディスク×1,000本で構成されています。1,000本のディスクがすべて1つのストレージ プールに配置されており、ESXクラスタ内の32個の同じノードに対して1,000個のLUNが提供(マッピングおよびマスク)されます。
- アレイ2:2TBのデータ ディスク×400本、600GBのFCディスク×560本、およびSSD×40本で構成されています。ストレージ プールは3つですが、FCディスクのうちの320本は従来のRAIDグループで使用されます。RAIDグループに割り当てられるLUNでは従来のマスキング タイプ(symmaskdb)を使用し、シンプロビジョニングされたプールベースのLUNでは新しいマスキング タイプ(symaccess)を使用します。150個の異なるホストに対して600個のLUNが提供され、 そのうちの200個に対するBCV(フル ブロックの複製ボリューム)があります。さらに、別サイトのアレイにあるボリュームのリモート複製ボリュームとして、200個のR2ボリュームがあります。
上記2つのアレイは、それぞれ1,000本のディスクと1,000個の論理ボリュームで構成されています。データセンターにおける物理的なラック スペースが同じで、同じファームウェアを実行していたとしても、構成は2つ目のアレイの方がはるかに複雑です。