ボリュームの移動によるパフォーマンス向上の分析

Unified Managerでは、ボリューム移動処理によってクラスタ上の他のボリュームのレイテンシ(応答時間)にどのような影響が及ぶかを調査できます。負荷の高いボリュームを負荷の低いアグリゲートまたはフラッシュ ストレージが有効なアグリゲートに移動すると、ボリュームの効率が向上します。

開始する前に

タスク概要

Unified Managerは、アグリゲート間でのボリューム移動を特定し、ボリューム移動が発生、完了、または失敗したタイミングを検出できます。[パフォーマンス / ボリュームの詳細]ページには、ボリューム移動のそれぞれの状態の変更イベント アイコンが表示されます。これにより、移動処理が発生したタイミングを追跡し、それが原因で発生したパフォーマンス イベントがないかどうかを確認できるようになります。

[イベントの詳細]ページを表示している場合は、ボリューム名をクリックして、[パフォーマンス / ボリュームの詳細]ページに直接移動できます。

手順

  1. [検索]バーに、ボリュームの名前を入力します。
  2. ボリューム名をクリックします。
    ボリュームが[パフォーマンス / ボリュームの詳細]ページに表示されます。
  3. [履歴データ]チャートで、スライダを調整して前の週のアクティビティを表示します。
  4. [レイテンシ]チャートと[IOPS]チャートを分析して、過去数日間にわたるボリュームのパフォーマンスを確認します。
    パフォーマンス イベントから、平均応答時間が非常に長い(42ms/op以上)パターンを毎日継続的に確認し、ボリュームを負荷の低いアグリゲートに移動してパフォーマンスを向上することを決定したとします。OnCommand System Managerを使用して、Flash Poolが有効なアグリゲートにボリュームを移動してパフォーマンスを向上させます。ボリューム移動の完了から約1時間後、Unified Managerに戻って、移動処理が正常に完了し、レイテンシが低減したことを確認できます。
  5. [パフォーマンス / ボリュームの詳細]ページが表示されない場合は、表示するボリュームを検索します。
  6. [履歴データ]チャートで、[1日]をクリックして、1日前(ボリューム移動が完了して数時間後)のアクティビティを表示します。
    ページの下部の[イベント]タイムラインで、変更イベントのアイコン(変更イベント アイコン)が表示されます。このアイコンは、ボリューム移動処理が完了した時間を示します。変更イベントのアイコンからは[レイテンシ]チャートに向けて黒の縦線も表示されます。
  7. 変更イベントのアイコンにカーソルを合わせると、[イベント]リストでイベントの詳細を確認できます。
    Flash Poolが有効なアグリゲートにボリュームが移動されたため、キャッシュに対する読み取りと書き込みのI/Oの変化を確認できます。
  8. [データ内訳の基準]メニューの[MBps]で、[キャッシュ ヒット率]を選択します。
    [キャッシュ ヒット率]チャートにキャッシュに対する読み取りと書き込みの統計が表示されます。

    ボリュームは負荷の低いアグリゲートに移動され、変更イベントが右側の[イベント]リストで強調表示されます。平均レイテンシは、42ms/opから約24ms/opに大きく低減しました。現在のレイテンシは、約1.5ms/opです。ボリュームはFlash Poolが有効なアグリゲート上にあるため、[キャッシュ ヒット率]チャートのキャッシュに対する成功した読み取りと書き込みのヒット率は現在100%になっています。