今回のリリースの新機能

OnCommand Unified Manager 9.5には、いくつかの新機能と機能拡張が含まれています。

Unified Managerの日本語版と中国語版
Unified Managerのインストールで中国語と日本語がサポートされるようになりました。グラフィカル ユーザ インターフェイスやマニュアルもローカライズされています。このリリースは、日本語と中国語に対応しています。
FabricPool機能のサポートの追加
ONTAPとUnified ManagerにさまざまなFabricPoolの新機能が追加されました。これらの機能により、FabricPoolアグリゲートを使用して、データをより効率よく監視および管理することができます。
  • IBM Cloud Object StorageとAlibaba Cloud Object Storageを新たにサポートし、これらのクラウド階層に作成されたFabricPoolアグリゲートのアグリゲート情報やクラスタ情報を表示します。
  • アグリゲートでコールド データの検出が有効になっているかどうかを表示します。
  • ボリュームに格納されているアクセス頻度の低いユーザ データ(コールド データ)のサイズを表示します。
  • ボリュームを分析し、それぞれのボリュームに対して、アクセス頻度の低いデータをクラウド階層に階層化するのに適したタイミングを判断します。
  • コールド データをクラウド階層に移動することが推奨されるボリュームについて、System Managerの[ボリューム]ページを開くためのリンクを提供し、変更が容易に行えるようにします。
  • 新規イベント「大容量階層の計画の推奨事項」を使用して、アクセス頻度の低いコールド データをクラウド階層に移動することでストレージ システムのディスク使用率の改善やパフォーマンス階層のスペースの削減を実現できる場合に通知します。分析は各クラスタに対して毎週実行され、イベントが生成されたかどうかが判断されます。
  • ONTAP 9.5およびUnified Manager 9.5以降を使用している場合、SnapVaultデータのバックアップとリストアをONTAPからFabricPoolアグリゲートのデスティネーションに対して実行できます。
qtree容量の新しいしきい値
すべてのqtreeに適用されるグローバル健常性しきい値を設定できます。また、qtreeレベルのしきい値を設定して個々のqtreeに対してしきい値をカスタマイズすることができます。しきい値を超過した場合は、「qtreeスペースがほぼフル」および「qtreeスペースがフル」の新規イベントによって通知されます。
注:Unified Manager 9.5にアップグレードすると、既存のqtreeの状態(ディスク使用量)に変化があった場合にのみ、qtreeのしきい値イベントがトリガーされます。これは、アップグレード後にqtreeのしきい値を変更した場合も同様です。アップグレードする前またはqtreeのしきい値を変更する前にしきい値を超過した場合、そのqtreeのディスク使用量が変化するまでイベントはトリガーされません。
ピークIOPS/TBのしきい値超過を評価する際にブロック サイズを考慮するアダプティブQoSの新しいしきい値ポリシー
既存のシステム定義のパフォーマンスしきい値「QoSピークIOPS/TBしきい値」に、設定済みのブロック サイズを考慮する新しいバージョンが追加されました。(ONTAP 9.5以上を使用して)アダプティブQoSポリシーに「ブロック サイズ」が定義されている場合、各ボリュームのサイズに基づいてしきい値がQoSの最大MBpsの値に換算されます。過去1時間に、算出されたQoSの最大MBpsのしきい値を超過したボリュームがあると、イベントがトリガーされます。

ワークロードを生成するクライアントに設定されているブロック サイズによっては、一部のI/O処理にはるかに多くのデータが含まれ、処理を実行するノードの負荷がはるかに大きくなることがあります。詳細については、オンライン ヘルプの「ブロック サイズの定義を含むアダプティブQoSポリシーによるイベントの概要」を参照してください。

Unified Managerの新しいメンテナンス時間機能
Unified Managerのメンテナンス時間を定義することで、クラスタのメンテナンスを計画している場合に、その期間はイベントやアラートを抑制して不要な通知を受け取らないようにすることができます。メンテナンス時間中も、そのクラスタのすべてのオブジェクトに関連するイベントは引き続き生成されますが、いずれのUIページにも表示されず、アラートやその他の通知も送信されません。詳細については、オンライン ヘルプの「Unified Managerのメンテナンス時間とは」を参照してください。
Unified Managerに新たに追加されたONTAPサブシステムのレイテンシ データ(ワークロード レイテンシの原因特定に使用)
[ボリューム エクスプローラ]のレイテンシ グラフの[クラスタ コンポーネント]オプションに、ワークロードのパフォーマンスに影響する2つのONTAPコンポーネントに起因するレイテンシの詳細が追加されました。
  • SnapMirror同期 - SnapMirror同期関係のプライマリ ボリュームからセカンダリ ボリュームへのユーザ データのレプリケーションが他のワークロードのレイテンシに影響していることを示します。
  • クラウド レイテンシ – クラウド階層にホストされたボリュームからの大量の読み取りが他のワークロードのレイテンシに影響していることを示します。アクティブなデータをパフォーマンス階層に戻す必要があることを示している場合もあります。
Unified ManagerへのEMSイベントの追加と、健常性とパフォーマンス イベントのサポートの統合強化
  • 22個のEMSイベントがUnified ManagerのイベントとしてONTAPから直接追加されました。これらのイベントを有効にすると、ONTAPイベントが発生するとすぐにUnified Managerでアラートが生成されます。詳細については、オンライン ヘルプのUnified Managerに自動的に追加されるEMSイベント」を参照してください。
  • [動的しきい値イベントの詳細]ページが再設計され、動的なパフォーマンス イベントが標準の[イベントの詳細]ページと同じように表示されるようになりました。このページには、イベントの診断に役立つグラフも追加されています。
ONTAPで作成されたSnapMirror同期関係のUnified Managerでの監視
  • SnapMirror同期関係を検出および監視できます。
  • SnapMirror同期ポリシーの詳細を表示できます。
  • 保護トポロジでSnapMirror同期でミラーされているボリュームを表示できます。
  • SnapMirror同期関係を含む保護レポートを表示およびダウンロードできます。
  • 多くの既存のSnapMirrorイベントが同期関係と非同期関係のどちらにも適用され、同期関係用に新たに3個のイベントが追加されました。
Unified Managerでは、ミラー関係とバックアップ関係は現在サポートされていません。
その他の拡張機能
  • ONTAPの論理スペースの適用機能がサポートされるようになり、[健常性/ボリュームの詳細]ページの[容量]タブに新しいフィールドが追加されました。また、新たに3個のイベントが追加されました。
  • FlexGroupボリューム上のqtreeがサポートされるようになりました。
  • パフォーマンス保証プログラムに登録しているボリュームやLUNについて、1時間ごとのパフォーマンスのレイテンシ統計を表示する機能が追加され、レイテンシが保証されたレベルを超えていないことを確認できるようになりました。
  • パフォーマンスのレイテンシ グラフに、読み取りと書き込みのレイテンシに加えて「その他」が追加されました。パフォーマンスの問題のトラブルシューティングに役立ちます。
  • パフォーマンス統計が不要な場合に、パフォーマンス統計を含まない小さいサポート バンドルを生成できるようになりました。
ONTAPソフトウェアのサポート
Unified Manager 9.5では、ONTAP 9.5、9.4、9.3、9.2、9.1、9.0、および8.3.xのリリースがサポートされます。ONTAP 8.2.x以前のリリースはサポートされません。
注:ONTAP 9.5以降ではInfinite Volumeがサポートされなくなりました。そのため、ONTAP 9.5システムを監視している場合にUnified ManagerはInfinite Volumeを表示しません。
新しいプラットフォームのサポート
Unified Manager 9.5では、ONTAP Select、Cloud Volumes ONTAP、およびONTAP 9.5以前でサポートされるすべてのFASプラットフォームがサポートされます。
注:Cloud Volumes ONTAPシステムを監視する場合は、同じクラウド プロバイダ環境にUnified Managerがインストールされている必要があります。