Unified Managerは、Red Hat Enterprise LinuxまたはCentOSの物理プラットフォームまたは仮想プラットフォームにインストールできます。
タスク概要
Red Hat Enterprise LinuxまたはCentOSのシステムには、必要なソフトウェア(Java、MySQL、追加ユーティリティ)の必要なバージョンがすべてインストールされている場合もあれば、必要なソフトウェアが一部しかインストールされていない場合もあります。また、新規にインストールされたシステムの場合、必要なソフトウェアがまったくインストールされていないこともあります。
手順
- Unified Managerをインストールするサーバにログインします。
- 該当するコマンドを入力し、インストールを実施する前にターゲット システムでインストールやアップグレードが必要なソフトウェアを特定します。
必要なソフトウェアと最小バージョン |
ソフトウェアとバージョンを確認するコマンド |
OpenJDKバージョン11.0.3 |
java -version |
MySQL 5.7.26 Community Edition |
rpm -qa | grep -i mysql |
p7zip 16.02 |
rpm -qa | grep p7zip |
- 上記のソフトウェアについて、必要なバージョンよりも古いバージョンがインストールされている場合は、該当するコマンドを入力してアンインストールします。
アンインストールするソフトウェア |
アンインストール コマンド |
MySQL 注:MySQL 5.7.26 Community Editionよりも前のすべてのバージョンをアンインストールします。
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rpm -e <mysql_package_name> 注:依存関係のエラーが発生する場合は、--nodepsオプションを追加してコンポーネントをアンインストールする必要があります。
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その他のすべてのモジュール |
yum remove module_name |
- インストール用の.zipファイルをダウンロードしたディレクトリに移動し、Unified Managerのバンドルを展開します。unzip
ActiveIQUnifiedManager-9.6.zip
Unified Managerに必要な.rpmモジュールがターゲット ディレクトリに解凍されます。
- ディレクトリに次のモジュールが展開されたことを確認します。ls *.rpm
- ocie-au-<version>.x86_64.rpm
- ocie-server-<version>.x86_64.rpm
- ocie-serverbase-<version>.x86_64.rpm
- netapp-application-server-<version>.x86_64.rpm
- netapp-platform-base-<version>.x86_64.rpm
- netapp-ocum-<version>.x86_64.rpm
- インストール前スクリプトを実行して、Unified Managerのインストールと競合するシステム設定やインストール済みソフトウェアがないことを確認します。sudo ./pre_install_check.sh
インストール前スクリプトは、システムに有効なRed Hatサブスクリプションが存在すること、およびシステムが必要なソフトウェア リポジトリにアクセスできることをチェックします。問題が検出された場合は、Unified Managerをインストールする前に修正する必要があります。
注:手順7を実行する必要があるのは、インストールに必要なパッケージを手動でダウンロードする必要がある場合
のみです。インターネットにアクセス可能で、必要なすべてのパッケージがある場合は、
手順8に進んでください。
- オプション: システムがインターネットに接続されていない場合やRed Hat Enterprise Linuxのリポジトリを使用していない場合は、次の手順に従って、必要なパッケージが揃っているかどうかを調べ、足りないパッケージをダウンロードします。
- Unified Managerをインストールするシステムで、各パッケージについてその有無を表示します。yum install *.rpm --assumeno
「Installing:」セクションの項目が現在のディレクトリにあるパッケージで、「Installing for dependencies:」セクションの項目がシステムにないパッケージです。
- インターネットにアクセス可能なシステムで、不足しているパッケージをダウンロードします。yum install <package_name> --downloadonly --downloaddir=.
注:「yum-plugin-downloadonly」プラグインは、Red Hat Enterprise Linuxシステムで常に有効になっているとはかぎりません。インストールを実行せずにパッケージをダウンロードするために、この機能を有効にする必要がある場合があります。yum install yum-plugin-downloadonly
- インターネットに接続したシステムからインストール先のシステムに足りないパッケージをコピーします。
- rootユーザとして、またはsudoを使用して、次のコマンドを実行してソフトウェアをインストールします。yum install *.rpm
このコマンドを実行すると、
.rpmパッケージ、必要な他のすべてのサポート ソフトウェア、および
Unified Managerソフトウェアがインストールされます。
重要:インストールの実行に他のコマンド(rpm -ivh ...など)は使用しないでください。Unified ManagerをRed Hat Enterprise LinuxまたはCentOSのシステムに正しくインストールするには、Unified Managerのすべてのファイルと関連ファイルを特定の順序で特定のディレクトリ構造にインストールする必要があり、そのためにはyum install *.rpmコマンドを使用する必要があります。
- インストール メッセージの直後に表示されるEメール通知は無視してください。
このEメールは最初のcronジョブの失敗をrootユーザに通知するものですが、インストールには影響しません。
- インストール メッセージが最後まで表示されたら、メッセージを上にスクロールして、Unified Manager Web UIのIPアドレスまたはURL、メンテナンス ユーザの名前(umadmin)、およびデフォルトのパスワードを確認します。
メッセージは次のようになります。
Active IQ Unified Manager installed successfully.
Use a web browser and one of the following URL(s) to configure and access the Unified Manager GUI.
https://default_ip_address/ (if using IPv4)
https://[default_ip_address]/ (if using IPv6)
https://fully_qualified_domain_name/
Log in to Unified Manager in a web browser by using following details:
username: umadmin
password: admin
- IPアドレスまたはURL、割り当てられたユーザ名(umadmin)、および現在のパスワードをメモします。
- Unified Managerをインストールする前にカスタムのホーム ディレクトリでumadminユーザ アカウントを作成していた場合は、umadminユーザのログイン シェルを指定する必要があります。usermod -s /bin/maintenance-user-shell.sh umadmin
終了後の操作
Web UIにアクセスしてUnified Managerの初期セットアップを実行できます。手順については、『Active IQ Unified Managerシステム構成ガイド』を参照してください。