グラフを使用してボリュームのパフォーマンスの傾向を表示できます。また、読み取りと書き込みの統計、ネットワーク プロトコルのアクティビティ、QoSポリシー グループの調整によるレイテンシへの影響、キャッシュ ストレージへの読み取りと書き込みの比率、ワークロードで使用されているクラスタの合計CPU時間、および特定のクラスタ コンポーネントも表示できます。
以下のビューに現在の日付から最大30日間の統計が表示されます。履歴データ チャートで2日以上の期間を選択すると、画面の解像度によっては、その期間におけるレイテンシとIOPSの最大値が表示されます。
以下のチャートに、選択したワークロードのレイテンシ(応答時間)の詳細情報が表示されます。
このチャートは、合計レイテンシのうちの各コンポーネントによるレイテンシへの影響を判断する際に役立ちます。各コンポーネントの横のチェック ボックスを使用して、グラフの表示と非表示を切り替えることができます。
QoSポリシー グループについては、ユーザ定義のポリシー グループのデータのみが表示されます。デフォルト ポリシー グループなどのシステム定義のポリシー グループについてはゼロと表示されます。
ワークロードが調整されている場合、ある時点において調整がレイテンシに影響した割合を示し、それぞれ次の調整量に該当します。
以下のチャートに、選択したワークロードのIOPSデータの詳細が表示されます。
その他のIOPSは、クライアントによって開始された読み取りまたは書き込み以外のプロトコル アクティビティです。たとえばNFS環境の場合、getattr、setattr、fsstatなどのメタデータ処理がこれに該当します。CIFS環境の場合は、属性のルックアップ、ディレクトリの表示、またはウィルス スキャンなどです。書き込みIOPSはオレンジ、読み取りIOPSは青の線で表されます。クラスタのすべての処理ではなく、選択したボリューム ワークロードのすべての処理のIOPSについてのデータです。
以下のチャートに、選択したワークロードのスループット データの詳細が表示されます。
キャッシュにはFlash CacheカードまたはFlash Poolアグリゲートのソリッドステート ドライブ(SSD)を使用できます。青はキャッシュ ヒットでキャッシュから読み取られた要求、オレンジはキャッシュ ミスでアグリゲート内のディスクから読み取られた要求を表します。クラスタのすべてのワークロードではなく、選択したボリューム ワークロードに関連した要求についてのデータです。
ボリューム キャッシュ使用量のより詳細な情報は、Unified Managerの[健全性]ページおよびONTAP System Managerで確認できます。
以下のチャートに、選択したワークロードで使用されているクラスタ コンポーネント別のデータの詳細が表示されます。
このグラフには、ネットワーク処理とデータ処理に使用されたCPU時間の合計が表示されます。選択したワークロードに関連していて、データ処理に同じノードを使用しているシステム定義のワークロードのCPU時間も含まれます。このチャートを使用して、ワークロードがクラスタ上のCPUリソースを大量に消費しているかどうかを判断できます。また、このチャートと[レイテンシ]チャートの下の[読み取り / 書き込みレイテンシ]チャートまたは[IOPS]チャートの下の[読み取り / 書き込み / その他]チャートと組み合わせて使用すると、ワークロードのアクティビティの変化がクラスタのCPU利用率に与えた影響を判断できます。
この利用率には、選択したボリューム ワークロードからのディスクの読み取り / 書き込み要求だけが含まれ、キャッシュからの読み取りは含まれません。ディスクのすべてのワークロードではなく、選択したボリューム ワークロードに関連した利用率についてのデータです。監視対象のボリュームがボリューム移動の対象であった場合、このチャートの利用率の値は移動先のアグリゲートの値になります。