FlexVolの移動の仕組みを理解しておくと、ボリュームの移動がサービスレベル契約を満たすかの判断や、ボリューム移動がボリュームの移動プロセスのどの段階にあるかを把握するのに役立ちます。
1つのアグリゲートまたはノードから同じStorage Virtual Machine(SVM)内の別のアグリゲートまたはノードにFlexVolを移動できます。ボリュームを移動しても、移動中にクライアント アクセスが中断されることはありません。
ボリュームの移動は次のように複数のフェーズで行われます。
この間、元のボリュームはそのままで、クライアントからアクセス可能です。
この間にソース ボリュームからデスティネーション ボリュームへの最後のレプリケーションが実行され、ソース ボリュームとデスティネーション ボリュームのIDがスワップされ、デスティネーション ボリュームがソース ボリュームに変更されます。
クライアント アクセスのブロックはクライアントが中断とタイムアウトを認識する前に終了するため、移動によってクライアント アクセスが中断されることはありません。デフォルトでは、クライアント アクセスは35秒間ブロックされます。アクセスがブロックされている間にボリューム移動操作が完了しなかった場合、この最終フェーズは中止されてクライアント アクセスが許可されます。デフォルトでは、最終フェーズは3回試行され、それでも成功しなかった場合、1時間待ってからもう一度最終フェーズのシーケンスが繰り返されます。ボリューム移動操作の最終フェーズは、ボリューム移動が完了するまで実行されます。