SnapMirror保護の種類

導入するデータ ストレージのトポロジに応じて、複数の種類のSnapMirror保護関係をUnified Managerで設定できます。すべての種類のSnapMirror保護では、フェイルオーバーによるディザスタ リカバリ保護が提供されますが、パフォーマンス、バージョン依存性の解消、および複数のバックアップ コピーによる保護については、提供される機能が異なります。

従来型のSnapMirror非同期保護関係

従来型のSnapMirror非同期保護では、ソース ボリュームとデスティネーション ボリューム間のブロック レプリケーションによるミラー保護が提供されます。

従来型のSnapMirror関係では、ブロック レプリケーションに基づいてミラー処理が行われるため、他のSnapMirror関係よりも高速なミラー処理が可能です。ただし、従来型のSnapMirror保護では、デスティネーション ボリュームで実行されているONTAPソフトウェアのマイナー バージョンがソース ボリュームと同じかそれよりも新しい必要があります(バージョン8.xから8.x、9.xから9.xなど)。

バージョンに依存しないレプリケーションを使用したSnapMirror非同期保護

バージョンに依存しないレプリケーションを使用したSnapMirror非同期保護では、ソース ボリュームとデスティネーション ボリューム間に論理レプリケーションによるミラー保護が提供されます。ボリュームでONTAP 8.3以降の異なるバージョンのソフトウェアを実行している場合でも同様です(バージョン8.3から8.3.1、8.3から9.1、9.2から9.2.2など)。

バージョンに依存しないレプリケーションを使用したSnapMirror関係では、ミラー処理が従来型のSnapMirror関係ほど高速ではありません。

実行速度が遅いため、バージョンに依存しないレプリケーションを使用したSnapMirror保護の実装は次の状況には適していません。

これらのいずれかの状況では、デフォルトのSnapMirror保護をより高速なブロック レプリケーション ベースで実行する必要があります。

バージョンに依存しないレプリケーションバックアップ オプションを使用したSnapMirror非同期保護

バージョンに依存しないレプリケーションバックアップ オプションを使用したSnapMirror非同期保護では、ソース ボリュームとデスティネーション ボリューム間のミラー保護およびミラー データの複数のコピーをデスティネーションに格納する機能が提供されます。

ストレージ管理者は、ソースからデスティネーションにミラーリングされるSnapshotコピーを指定できます。また、それらのコピーをデスティネーションに(ソースのコピーが削除された場合でも)保持する期間を指定することもできます。

バージョンに依存しないレプリケーションバックアップ オプションを使用したSnapMirror関係では、ミラー処理が従来型のSnapMirror関係ほど高速ではありません。

SnapMirrorユニファイド レプリケーション(ミラー バックアップ)

SnapMirrorユニファイド レプリケーションを使用すると、同じデスティネーション ボリュームでディザスタ リカバリとアーカイブを設定できます。SnapMirrorと同様に、一元化されたデータ保護機能の初回起動時に、ベースライン転送が実行されます。デフォルトの一元化されたデータ保護ポリシーである「MirrorAndVault」に基づくベースライン転送では、ソース ボリュームのSnapshotコピーが作成され、そのコピーおよびコピーが参照するデータ ブロックがデスティネーション ボリュームに転送されます。SnapVaultと同様に、一元化されたデータ保護にはベースラインの古いSnapshotコピーが含まれません。

厳密な同期を使用したSnapMirror同期保護

「厳密な」同期を使用したSnapMirror同期保護では、プライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームが常に相互の完全なコピーになります。セカンダリ ボリュームへのデータの書き込みでレプリケーション エラーが発生すると、プライマリ ボリュームに対するクライアントI/Oが中断されます。

通常の同期を使用したSnapMirror同期保護

「通常の」同期を使用したSnapMirror同期保護では、プライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームが常に相互の完全なコピーである必要はないため、プライマリ ボリュームの可用性が確保されます。セカンダリ ボリュームへのデータの書き込みでレプリケーション エラーが発生すると、プライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームが同期されていない状態のまま、プライマリ ボリュームに対するクライアントI/Oが継続されます。

注:[健全性:すべてのボリューム]ビューまたは[ボリューム / 健全性の詳細]ページで同期保護関係を監視しているときは、[リストア]ボタンと[関係]の処理のボタンは使用できません。