今回のリリースの新機能

Active IQ Unified Manager 9.7には、いくつかの新機能と機能拡張が含まれています。

すべての新機能の概要については、「What's New in Active IQ Unified Manager 9.7」のビデオを参照してください。

シンプルで直感的なグラフィカル ユーザ インターフェイス

Unified Manager 9.7は、ストレージ環境の健全性とパフォーマンスを監視および管理するための、シンプルで直感的なグラフィカル ユーザ インターフェイスを備えています。

  • シンプルなダッシュボード:ダッシュボードには、環境内のクラスタの容量およびパフォーマンス統計情報の概要を表示する複数のパネルがあります。ダッシュボードからは、Unified Managerによって診断された特定の問題に対して管理操作も実行できます。使用できるパネルは次のとおりです。
    • 管理操作
    • [容量]
    • パフォーマンス容量
    • ワークロード IOPS
    • ワークロード パフォーマンス
    • セキュリティ
    • 使用状況
  • ナビゲーション ペインの強化Unified Manager 9.7では左側のナビゲーション ペインが強化され、ユーザが簡単にアクセスできるように機能がグループ化されています。
Unified Managerからストレージ ワークロードを直接プロビジョニングおよび管理する機能
このリリースから、ONTAPクラスタにストレージ ワークロード(ボリュームとLUN)をプロビジョニングし、パフォーマンス サービス レベル ポリシーを作成してサービス レベル目標(SLO)に基づいてそれらのワークロードを管理できるようになりました。この機能はONTAP System Managerでワークロードを作成してQoSポリシーを適用する処理に相当しますが、Unified Managerを使用して適用した場合は、Unified Managerインスタンスで管理しているすべてのクラスタのワークロードをプロビジョニングおよび管理できます。

このオプションにより、ユーザ インターフェイスに新しい項目がいくつか追加されています。

  • 新しいワークロードのプロビジョニング ページ
  • パフォーマンス サービス レベル ポリシーの作成ページ
  • ストレージ効率化ポリシーの作成ページ
  • すべてのワークロードを表示し、割り当てられたポリシーに準拠しているかどうかを確認できる[ワークロード ダッシュボード][ワークロード インベントリ]ページ
  • すべてのワークロードのパフォーマンスとIOPSを表示するメインの[ダッシュボード]の各パネル

また、割り当てられたパフォーマンス サービス レベルで定義されている想定レイテンシの上限を超えたボリュームとLUNを識別する、Unified Managerのシステム定義のしきい値ポリシーが新たに2つ追加されました。これらのポリシーは、しきい値を超えた場合に次の警告イベントをトリガーします。パフォーマンス サービス レベルに定義されたワークロードのボリューム レイテンシしきい値を超過」およびパフォーマンス サービス レベルに定義されたワークロードの LUN レイテンシしきい値を超過」

GAリリースで導入されたデータベース アプリケーション用の3つの新しいパフォーマンス サービス レベル
これらのパフォーマンス サービス レベルは、バーストIOPSを伴う非常にハイパフォーマンスなワークロード向けに設計されており、スループットの要求が最も厳しいデータベース アプリケーションに適しています。
  • 最高レベル(データベース ログ用):データベース ログは非常にバースト性が高く、常にロギングが必要であるため、最高のスループットを提供します。データベース ログをサポートするデータベース アプリケーションに最適です。
  • 最高レベル(データベース共有データ用):非常に高いスループットを最小のレイテンシで実現します。共通のデータ ストアに格納されていて、データベース間で共有されているデータベース アプリケーション データに最適です。
  • 最高レベル(データベース データ用):高いスループットを最小のレイテンシで実現します。データベース テーブル情報やメタデータなどのデータベース アプリケーション データに最適です。
詳細なグラフとイベント分析を使用して、ワークロードのパフォーマンスの問題を[ダッシュボード]から直接分析する機能
[ダッシュボード]から新しい[ワークロード分析]ページを表示できます。このページには、ワークロード(ボリュームおよびLUN)に影響している可能性があるイベントの情報、イベントの原因となっている問題を解決するための推奨事項、およびパフォーマンスと容量の履歴を分析するためのグラフが表示されます。ワークロード名を直接入力することも、任意のワークロード インベントリ ページまたはイベントの詳細ページからこの分析ページに移動することもできます。
NetApp Security Hardening Guide for ONTAP 9』の内容に基づいて、クラスタ、Storage VM、およびボリュームがどの程度セキュアであるかを示す新しいセキュリティ ダッシュボード
メインの[ダッシュボード]にはセキュリティ コンプライアンスの概要が表示され、[セキュリティ ダッシュボード]にはクラスタ、Storage VM、ボリュームの詳細が示されます。
Unified Managerは、セキュリティ ステータスを報告するだけでなく、セキュリティ違反があるクラスタまたはSVMに対してセキュリティ イベントを生成します。これらの問題は[イベント管理]インベントリ ページで追跡できます。また、イベントにアラートを設定して、新たなセキュリティ イベントが発生したときにストレージ管理者が通知を受け取るようにすることができます。
ONTAP構成で使用されているvCenter Serverに関連付けられているVMのパフォーマンスを監視する機能
この機能は、ストレージまたはvCenterの管理者およびITゼネラリストが、仮想環境で報告されたパフォーマンスの問題を分析したり、報告されたイベントが発生したコンポーネントを特定したりするのに役立ちます。
Active IQプラットフォームのインシデントとリスクのUnified Managerイベントへの統合
Unified Managerに、Active IQプラットフォームで検出されたイベントが表示されるようになりました。これには、ONTAPソフトウェアとファームウェアのアップグレードに関する推奨事項が含まれます。これらのイベントは、Unified Managerで監視しているすべてのストレージ システムから生成されたAutoSupportメッセージに対して一連のルールを実行することによって作成されます。この機能は、新しいルール ファイルを独自のスケジュールでアップロードできるようにすることで、セキュアな(ダーク)サイトもサポートするように設計されています。
ネットアップ Active IQは、ネットアップのハイブリッド クラウド全体にわたってストレージ システム処理を最適化するのに役立つ、予測分析とプロアクティブなサポートを提供するクラウド ベースのサービスです。詳細については、NetApp Active IQを参照してください。
Unified Managerから直接解決可能な問題を表示する新しい「管理操作」パネル
メインの[ダッシュボード]に表示される[管理操作]パネルには[修正]ボタンがあり、ONTAPの特定の問題をUnified Manager内で直接解決できます。問題を調査および修正するために、ONTAP System ManagerやONTAP CLIを起動する必要はありません。Unified Managerが問題を検出し、推奨される解決策を特定します。必要な操作は[修正]ボタンをクリックするだけです。
新しいオールSANアレイのサポート
Unified ManagerオールSANアレイ構成のクラスタをサポートします。[健全性:すべてのクラスタ]ビューに新しく追加された「パーソナリティ」フィールドを使用して、オールSANアレイ クラスタの健全性ステータスを簡単に表示できます。
FlexGroupボリュームに対するSnapshotベースのリストアのサポート
以前のリリースでは、Unified ManagerでFlexGroupボリュームのリストア処理を実行することはできませんでした。ONTAP 9.7およびUnified Manager 9.7で導入された新機能により、次の処理が可能になります。
  • FlexGroupからFlexGroupへのリストア(ソースとデスティネーションの両方でONTAP 9.7を使用している場合)
  • FlexGroupからFlexVolへのリストア(ソースとデスティネーションの両方でONTAP 9.7を使用している場合)
  • FlexVolからFlexGroupへのリストア(デスティネーションでONTAP 9.7を使用している場合)

サポートされていないリストア処理を実行しようとすると、エラーが表示されます。

FabricPoolミラー構成の監視のサポート
FabricPoolミラーはONTAP 9.7以降を使用している場合に設定でき、2つのデータ ストア / クラウド階層にデータを同期的に階層化することができます。これにより、災害発生時にデータ ストア内のデータにアクセスできるようになります。Unified Managerでは、複数のクラウド階層に関連付けられているFabricPoolアグリゲートを検出、表示、および監視できます。さらに、イベント「FabricPool のミラー レプリケーションの再同期が完了」(EMSメッセージ「wafl.ca.resync.complete」)を使用して、プライマリ クラウド階層とミラー クラウド階層間の再同期処理が完了したときに通知を受け取ることができます。
SnapMirror Synchronousミラー-ミラー カスケード構成の管理のサポート
ONTAP 9.6以降では、ミラー-ミラー カスケード構成でSnapMirror Synchronous関係がサポートされます。SnapMirror Synchronous関係に含めることができるのは、プライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームだけです。セカンダリ ボリュームと3番目のボリュームの関係は非同期でなければなりません。セカンダリ ボリュームが使用できなくなった場合は、プライマリ ボリュームと3番目のボリュームの間の関係を同期できます。ベースライン転送を新たに実行する必要はありません。Workflow Automationが有効になっている場合、SnapMirror Synchronous関係を有効にするとUnified Managerでデスティネーション ボリュームのアクティブな管理処理を実行できるようになりました。
パフォーマンスのトラブルシューティングに役立つ新しいONTAP遅延センターのサポート
次の2つの新しい遅延センターは、ボリュームがレイテンシによる影響を受ける可能性のある領域を特定します。これらの遅延センターは、[ワークロード分析]ページと、[ボリューム パフォーマンス エクスプローラ]ページの[レイテンシ - クラスタ コンポーネント]グラフに表示されます。
  • 最小QoS - 他のワークロードに割り当てられたQoSスループットの下限(想定)設定によって引き起こされている、ワークロードへのレイテンシを表します。設定されているQoSの下限に応じて他のワークロードが保証されたスループットを確保するために帯域幅の大部分を予約すると、残りのワークロードは調整されてレイテンシが増大します。この遅延センターは、ONTAP 9.6または9.7を使用している場合に利用可能です。
  • ボリュームのアクティブ化 - 1000を超えるアクティブ ボリュームを擁する大規模な環境でONTAP 9.7を使用している場合に、ノード経由で同時にリソースにアクセスする必要がある重要なボリュームの数を追跡します。同時アクティブ ボリュームの数が推奨される最大しきい値を超えると、重要でない一部のボリュームでレイテンシが発生します。

また、QoSポリシーと呼ばれていた遅延センターは、その機能をより正確に表すために、最大QoSに名前が変更されました。この遅延センターには、定義されたQoSポリシーの最大スループット制限に基づいて調整されたワークロードのレイテンシが表示されます。

パブリックREST APIによるストレージ管理とワークロード プロビジョニングのサポート
このリリースで提供される新しいREST APIセットを使用して、データセンター オブジェクトの監視と管理、非同期APIプロセスの監視、サービス レベル目標(SLO)ポリシーに基づいたワークロードのプロビジョニングと管理を実行できます。
Unified Manager REST APIは、Unified Managerと連動するRESTful Webアプリケーションから使用できます。APIには、HTTP要求を発行できる任意のWebブラウザまたはプログラミング プラットフォームからアクセスできます。最新バージョンのAPIを使用してください。最新バージョンのAPIはv2で、https://<hostname:port>/api/v2からアクセスできます。APIバージョンv1はこのリリースで廃止されました。
RCリリースで提供されているAPIカテゴリ(datacenter、management-server、storage-provider)に加えて、GAではadministration、gateway、securityという3つのAPIカテゴリが導入されています。
注:ONTAP全体のREST API標準化プロセスの一環として、Unified Manager 9.6ではすべてのパブリックREST APIが削除されました。Unified Manager 9.7では、ONTAP 9.6以降のREST APIと構文的かつ文法的に整合性のあるパブリックREST APIが再導入されています。以前のリリースのUnified Managerで使用可能なAPIは、Unified Manager 9.7以降のAPIとは互換性がありません。
GAリリースには、Unified ManagerからONTAP REST APIを実行するためのAPIゲートウェイ機能が含まれています。
APIゲートウェイ機能を使用すると、クラスタに個別にログインしなくても、単一のコントロール プレーンであるUnified ManagerからUnified Managerのクレデンシャルを使用して複数のONTAPクラスタを一元的に管理できます。この機能は、Unified Managerのインストール時に初期設定ウィザードのページから、またはあとでUI([全般] > [機能設定])から有効にすることができます。
その他の拡張機能と変更点
  • Unified Managerに新しいクラスタを追加する際には、HTTPSを使用して登録する必要があります。HTTPは使用できなくなりました。以前にHTTPを使用して既存のクラスタを追加していて、Unified Manager 9.7にアップグレードする場合には影響しません。
  • 管理者ロールの名前がアプリケーション管理者ロールに変更されました。
ドキュメントの変更と更新
ONTAPソフトウェアのサポート
Unified Manager 9.7ではONTAP 9.1以降のすべてのリリースがサポートされます。
新しいプラットフォームのサポート
Unified Manager 9.7では、ONTAP Select、Cloud Volumes ONTAP、およびONTAP 9.7以前でサポートされるすべてのFASプラットフォームがサポートされます。
注:Cloud Volumes ONTAPシステムを監視する場合は、クラスタ管理IPアドレスがパブリック アドレスで、かつUnified Managerからアクセスできる必要があります。あるいは、Unified Managerが同じクラウド プロバイダ環境にインストールされている必要があります。