Unified Managerでは、過去の統計値と想定される統計値から決定されるワークロードの値のレイテンシ予測に基づいて、クラスタのワークロードのパフォーマンスを測定します。ワークロードの実際の統計値をレイテンシ予測と比較することで、ワークロードのパフォーマンスが高すぎたり低すぎたりしないかが判別されます。ワークロードのパフォーマンスが想定される範囲外になった場合、動的なパフォーマンス イベントがトリガーされてユーザに通知されます。
次の図では、期間内に実際に測定されたパフォーマンス統計の実測値を赤色で示してあります。この実測値はパフォーマンスしきい値を超えており、レイテンシ予測の上限よりも上に表示されています。ピークは期間内における実測値の最大値です。偏差は想定値(予測)と実測値の差を測定したもので、ピーク偏差は想定値と実測値の差の最大値を示します。
測定値 | 説明 |
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アクティビティ | ポリシー グループのワークロードで使用されているQoS制限の割合です。 注: ボリュームの追加や削除、QoS制限の変更など、ポリシー グループに対する変更がUnified Managerで検出されると、実測値や想定値が設定された上限の100%を超えることがあります。設定された上限の100%を超える場合、値は「>100%」と表示されます。設定された上限の1%に満たない場合は「<1%」と表示されます。
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実測値 | 特定の時点に測定された特定のワークロードのパフォーマンスの値です。 |
偏差 | 想定値と実測値の差です。想定範囲の上限値から想定値を引いた値を実測値から想定値を引いた値で割った比率で示されます。 注: 負の偏差値はワークロードのパフォーマンスが想定より小さく、正の偏差値はワークロードのパフォーマンスが想定より大きいことを、それぞれ示します。
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想定 | 特定のワークロードについての過去のパフォーマンス データの分析に基づく想定値です。Unified Managerでは、これらの統計値を分析して値の想定範囲(レイテンシ予測)を決定します。 |
レイテンシ予測(想定範囲) | レイテンシ予測とは、特定の時間において見込まれる上限と下限のパフォーマンス値の予想です。ワークロードのレイテンシについては、パフォーマンスしきい値を上回る値です。実測値がパフォーマンスしきい値を超えると、Unified Managerによって動的なパフォーマンス イベントがトリガーされます。 |
ピーク | 一定の期間に測定された最大値です。 |
ピーク偏差 | 一定の期間に測定された偏差の最大値です。 |
キュー深度 | インターコネクト コンポーネントで待機している保留中のI/O要求の数です。 |
利用率 | ネットワーク処理、データ処理、およびアグリゲート コンポーネントのワークロード処理を完了するためにビジー状態になる一定期間における時間の割合です。たとえば、ネットワーク処理やデータ処理のコンポーネントでI/O要求を処理するのにかかる時間の割合や、アグリゲートで読み取りや書き込みの要求に対応するのにかかる時間の割合などがあります。 |
Write Throughput | MetroCluster構成におけるローカル クラスタのワークロードからパートナー クラスタへの書き込みスループットです。1秒あたりのメガバイト数(MBps)で示されます。 |