[詳細なセカンダリ設定]ダイアログ ボックスでは、セカンダリ ボリュームのバージョンに依存しないレプリケーション、複数コピー バックアップ、およびスペース関連設定を有効にすることができます。[詳細なセカンダリ設定]ダイアログ ボックスは、現在の設定を変更して有効または無効にする場合に使用します。
スペース関連設定には、重複排除、データ圧縮、自動拡張、スペース ギャランティなど、格納できるデータの量を最大限に増やすための設定が含まれます。
このダイアログ ボックスには次のフィールドがあります。
- Enable Version-Flexible Replication
- SnapMirrorのバージョンに依存しないレプリケーションを有効にします。バージョンに依存しないレプリケーション を有効にすると、デスティネーションボリュームで実行している ONTAP のバージョンがソースボリュームよりも古い場合でも、ソースボリュームの SnapMirror 保護が有効になります。
- Enable Deduplication
- 重複するデータ ブロックを排除してスペースを削減できるように、SnapVault関係のセカンダリ ボリュームで重複排除を有効にします。重複排除は、スペース削減率が10%以上で、データが頻繁には上書きされない場合に効果を期待できます。重複排除は、仮想環境、ファイル共有、およびバックアップのデータによく使用されます。この設定はデフォルトでは無効になっています。有効にすると、転送が完了するたびにこの処理が開始されます。
- Enable Compression
透過的なデータ圧縮を有効にします。圧縮は、スペース削減率が10%以上で、潜在的なオーバーヘッドを許容でき、ピーク時以外の時間帯に圧縮を完了できるだけの十分なシステム リソースがある場合に効果を期待できます。SnapVault関係では、この設定はデフォルトで無効になっています。圧縮は、重複排除を選択した場合にのみ使用できます。
- Compress Inline
ディスクに書き込む前にデータを圧縮することで、スペース削減効果を即座に実現できます。インライン圧縮は、システムのピーク時の利用率が50%以下で、ピーク時に書き込みやCPUが多少増えても許容できる場合に効果を期待できます。この設定は、Enable Compression
を選択した場合にのみ使用できます。
- Enable Autogrow
- 空きスペースの割合が指定したしきい値を下回ったときに、関連付けられているアグリゲートに使用可能なスペースが残っていれば、デスティネーション ボリュームを自動的に拡張することができます。
- Maximum Size
- ボリュームを最大で何パーセントまで拡張できるようにするかを設定します。デフォルトでは、ソース ボリュームのサイズよりも20%まで大きくできます。現在のボリューム サイズがこの値以上の場合、そのボリュームは自動的に拡張されません。このフィールドは、自動拡張の設定を有効にした場合にのみ有効になります。
- Increment Size
- ボリュームの自動拡張で何パーセントずつ拡張するかを指定します。ソース ボリュームの割合で示した最大サイズに達するまで、この割合で自動的に拡張されます。
- スペース ギャランティ
- データ転送が常に成功するようにセカンダリ ボリュームに十分なスペースを割り当てます。スペース ギャランティの設定は次のいずれかです。
たとえば、200GBのボリュームに合計50GBのファイルが格納されており、それらのファイルに実際に格納されているデータは10GBだけであるとします。[Volume]を選択した場合、ソースの内容に関係なく、200GBのスペースがデスティネーション ボリュームに割り当てられます。[File]を選択した場合は、ソースのファイルに対応する十分なスペースを確保するために、デスティネーションに50GBのスペースが割り当てられます。この状況で[None]を選択した場合は、ソースで実際にファイルのデータに使用されている10GBだけが割り当てられます。
スペース ギャランティは、デフォルトでは[Volume]に設定されています。
コマンド ボタン
各コマンド ボタンを使用して次のタスクを実行できます。
- 適用
- 選択した効率化の設定を保存します。これらの設定は、[保護設定]ダイアログ ボックスで[Apply]をクリックすると適用されます。
- キャンセル
- 選択内容を破棄して[詳細なデスティネーション設定]ダイアログ ボックスを閉じます。