Linuxホストを最初にセットアップした時点でUnified Managerをサポートするための十分なディスク スペースを/opt/netapp/dataに割り当てていなかった場合は、Unified Managerのインストール後に/opt/netapp/dataディレクトリのディスク スペースを増やして拡張することができます。
開始する前に
Unified ManagerがインストールされているRed Hat Enterprise LinuxマシンまたはCentOS Linuxマシンへのrootユーザ アクセスが必要です。
タスク概要
データ ディレクトリのサイズを拡張する前にUnified Managerデータベースをバックアップすることを推奨します。
手順
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ディスク スペースを追加するLinuxマシンにrootユーザとしてログインします。
- Unified Managerサービスと関連するMySQLソフトウェアを次の順序で停止します。systemctl stop ocieau ocie mysqld
- 現在の/opt/netapp/dataディレクトリのデータを格納できる十分なディスク スペースがある一時バックアップ フォルダ(例:/backup-data)を作成します。
- 既存の/opt/netapp/dataディレクトリの内容と権限の設定をバックアップ データ ディレクトリにコピーします。cp -arp /opt/netapp/data/* /backup-data
- SE Linuxが有効になっている場合は、次の手順を実行します。
- 既存の/opt/netapp/dataフォルダにあるフォルダに対するSE Linuxタイプを取得します。se_type=`ls -Z /opt/netapp/data | awk '{print $4}' | awk -F: '{print $3}' | head -1`
次のような情報が返されます。
echo $se_type
mysqld_db_t
- chconコマンドを実行して、バックアップ ディレクトリに対してSE Linuxタイプを設定します。chcon -R
--type=mysqld_db_t /backup-data
- /opt/netapp/dataディレクトリの内容を削除します。
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cd /opt/netapp/data
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rm -rf *
- LVMのコマンドを使用するかディスクを追加して、/opt/netapp/dataディレクトリのサイズを750GB以上に拡張します。
重要: /opt/netapp/dataディレクトリをNFS共有またはCIFS共有にマウントすることはサポートされていません。
- /opt/netapp/dataディレクトリの所有者(mysql)とグループ(root)が変更されていないことを確認します。ls -ltr /opt/netapp/ | grep data
次のような情報が返されます。
drwxr-xr-x. 17 mysql root 4096 Aug 28 13:08 data
- SE Linuxが有効になっている場合は、/opt/netapp/dataディレクトリのコンテキストがmysqld_db_tに設定されたままであることを確認します。
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touch /opt/netapp/data/abc
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ls -Z /opt/netapp/data/abc
次のような情報が返されます。
-rw-r--r--. root root unconfined_u:object_r:mysqld_db_t:s0 /opt/netapp/data/abc
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abcファイルを削除して、この無駄なファイルがデータベース エラーの原因にならないようにします。
- 拡張した/opt/netapp/dataディレクトリにbackup-dataの内容をコピーします。cp -arp /backup-data/* /opt/netapp/data/
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SE Linuxが有効になっている場合は、次のコマンドを実行します。chcon -R --type=mysqld_db_t /opt/netapp/data
- MySQLサービスを開始します。systemctl start mysqld
- MySQLサービスが開始されたら、ocieサービスとocieauサービスを次の順序で開始します。systemctl start ocie ocieau
- すべてのサービスが開始されたら、バックアップ フォルダ/backup-dataを削除します。rm -rf /backup-data