CIFSサーバ上でIPv6を使用する場合は、ONTAPによるSMBアクセスやCIFSサービスとのネットワーク通信でのIPv6のサポートについて確認しておく必要があります。
Windowsクライアントおよびサーバのサポート
ONTAPでは、IPv6をサポートするWindowsサーバおよびクライアントをサポートしています。Microsoft WindowsクライアントおよびサーバによるIPv6のサポートは次のとおりです。
- Windows XPおよびWindows Server 2003では、SMBファイル共有でIPv6がサポートされます。
これらのバージョンでのIPv6のサポートは限定的なものです。
- Windows 7、Windows 8、Windows Server 2008、Windows Server 2012、およびそれ以降のリリースでは、SMBファイル共有とActive Directoryサービス(DNS、LDAP、CLDAP、Kerberosなどのサービス)の両方でIPv6がサポートされます。
IPv6アドレスが設定されている場合、Windows 7、Windows Server 2008、およびそれ以降のリリースでは、Active Directoryサービスに対してデフォルトでIPv6が使用されます。IPv6接続によるNTLM認証とKerberos認証の両方がサポートされます。
ONTAPでサポートされるWindowsクライアントでは、いずれもIPv6アドレスを使用してSMB共有にアクセスできます。
ONTAPでサポートされるWindowsクライアントに関する最新情報については、Interoperability Matrixを参照してください。
Interoperability Matrix
注: NTドメインはIPv6ではサポートされません。
その他のCIFSサービスのサポート
ONTAPでは、SMBファイル共有とActive Directoryサービスに加え、以下に対してもIPv6をサポートしています。
- クライアント側のサービス:オフライン フォルダ、移動プロファイル、フォルダ リダイレクト、以前のバージョン機能など
- サーバ側のサービス:動的ホーム ディレクトリの有効化(ホーム ディレクトリ機能)、シンボリックリンクとワイドリンク、BranchCache、ODXコピー オフロード、自動ノード リファーラル、以前のバージョン機能など
- ファイル アクセス管理用のサービス:Windowsのローカル ユーザやローカル グループを使用したアクセス制御と権限の管理、CLIを使用したファイル権限や監査ポリシーの設定、セキュリティ トレース、ファイル ロックの管理、SMBアクティビティの監視など
- NASのマルチプロトコルの監査
- FPolicy
- 共有の継続的な可用性、監視プロトコル、およびリモートVSS(Hyper-V over SMB構成で使用)
ネーム サービスと認証サービスのサポート
次のネーム サービスを使用した通信がIPv6でサポートされます。
- ドメイン コントローラ
- DNSサーバ
- LDAPサーバ
- KDCサーバ
- NISサーバ