SMB署名済みセッションの統計の監視

SMBセッションの統計を監視し、確立されたセッションのうち、署名されたセッションと署名されていないセッションを区別できます。

タスク概要

advanced権限レベルでstatisticsコマンドを使用すると、signed_sessionsカウンタで署名済みSMBセッションの数を監視できます。signed_sessionsカウンタでは、次の統計オブジェクトを利用できます。

署名済みセッション数をセッションの全体数と比較する場合は、 signed_sessionsカウンタの出力とestablished_sessionsカウンタの出力を比較します。

データを取得して表示するには、統計サンプルの収集を開始する必要があります。データ収集を停止しなければ、サンプルからデータを表示できます。データ収集を停止すると、固定のサンプル データが表示されます。データ収集を停止しなければ、以前のクエリとの比較に使用できる更新されたデータを入手できます。この比較は、パフォーマンスの傾向を確認するのに役立ちます。

statisticsコマンドの使用の詳細については、パフォーマンス管理パワー ガイドを参照してください。

手順

  1. 権限レベルをadvancedに設定します。set -privilege advanced
  2. データ収集を開始します。statistics start -object {cifs|smb1|smb2} -instance instance -sample-id sample_ID [-node node_name]
    このコマンドで-sample-idパラメータを指定しないと、サンプル識別子が生成され、このサンプルがCLIセッションのデフォルトのサンプルとして定義されます。-sample-idの値はテキスト文字列です。同じCLIセッションでこのコマンドを実行し、-sample-idパラメータを指定しない場合、前回のデフォルト サンプルは上書きされます。

    オプションで、統計情報を収集するノードを指定できます。ノードを指定しない場合、サンプルは、クラスタ内のすべてのノードについて統計情報を収集します。

  3. オプション: サンプルのデータ収集を停止するには、statistics stopコマンドを使用します。
  4. 次のコマンドによりSMB署名統計を表示します。
    表示する情報 入力する内容
    署名されたセッション show -sample-id sample_ID -counter signed_sessions|node_name [-node node_name]
    署名されたセッションおよび確立されたセッション show -sample-id sample_ID -counter signed_sessions|established_sessions|node_name [-node node_name]
    単一のノードの情報のみを表示する場合は、オプションの-nodeパラメータを指定します。
  5. admin権限レベルに戻ります。set -privilege admin

次の例は、「vs1」というStorage Virtual Machine(SVM)について、SMB 2.xとSMB 3.0のそれぞれの署名統計情報を監視する方法を示します。

次のコマンドは、advanced権限レベルへの変更を行います。

cluster1::> set -privilege advanced

Warning: These advanced commands are potentially dangerous; use them only when directed to do so by support personnel.
Do you want to continue? {y|n}: y

次のコマンドは、新しいサンプルのデータ収集を開始します。

cluster1::*> statistics start -object smb2 -sample-id smbsigning_sample -vserver vs1
Statistics collection is being started for Sample-id: smbsigning_sample

次のコマンドは、サンプルのデータ収集を停止します。

cluster1::*> statistics stop -sample-id smbsigning_sample
Statistics collection is being stopped for Sample-id: smbsigning_sample

次のコマンドでは、ノードが署名、確立した各SMBセッションをサンプルから表示します。

cluster1::*> statistics show -sample-id smbsigning_sample -counter signed_sessions|established_sessions|node_name

Object: smb2
Instance: vs1
Start-time: 2/6/2013 01:00:00
End-time: 2/6/2013 01:03:04
Cluster: cluster1

    Counter                                              Value
    -------------------------------- -------------------------
    established_sessions                                     0
    node_name                                           node1
    signed_sessions                                          0
    established_sessions                                     1
    node_name                                           node2
    signed_sessions                                          1
    established_sessions                                     0
    node_name                                           node3
    signed_sessions                                          0
    established_sessions                                     0
    node_name                                           node4
    signed_sessions                                          0

次のコマンドでは、ノード2が署名したSMBセッションをサンプルから表示します。

cluster1::*> statistics show -sample-id smbsigning_sample -counter signed_sessions|node_name -node node2

Object: smb2
Instance: vs1
Start-time: 2/6/2013 01:00:00
End-time: 2/6/2013 01:22:43
Cluster: cluster1

    Counter                                              Value
    -------------------------------- -------------------------
    node_name                                            node2
    signed_sessions                                          1

次のコマンドで、admin権限レベルに戻ります。

cluster1::*> set -privilege admin