ONTAPでサポートされていないか、または手動で移行しなければならない一部のCIFS構成は、ONTAPに移行されません。事前確認のエラーおよび警告メッセージをすべて検証して、このような構成が移行に及ぼす影響を評価する必要があります。
移行対象としてサポートされる構成
以下のCIFS構成が7-Mode Transition Toolで移行されます。
- CIFSの優先DC構成
- ユーザ マッピングの構成
- /etc/usermap.cfg
- wafl.nt_admin_priv_map_to_root
- CIFSローカル ユーザおよびローカル グループ
- シンボリックリンクとワイドリンクの構成(/etc/symlink.translations)
- CIFS監査構成
- CIFS共有
- CIFS共有ACL
- CIFSのホーム ディレクトリ構成
- CIFSオプション:
- cifs.gpo.enable
- cifs.smb2.enable
- cifs.smb2.signing.required
- cifs.wins_servers
- cifs.grant_implicit_exe_perms
- cifs.restrict_anonymous
- ドメイン コントローラなどの外部サーバへのSMB2接続。次のコマンドを実行することで実現します。
- cifs security modify -vserver SVM1 -smb2-enabled-for-dc-connections
- FPolicyのネイティブ ファイル ブロッキング構成
これらのCIFS構成の詳細については、事前確認の結果を参照してください。
ONTAPでサポートされない構成
以下の7-Mode構成は、ONTAPでサポートされません。そのため、これらの構成は移行できません。
手動で移行する必要のある構成
一部のCIFS構成は、ONTAPでサポートされるものの、7-Mode Transition Toolでは移行されません。
以下のCIFS構成に対しては、事前確認の際に警告メッセージが生成されます。これらの構成はSVMに手動で適用する必要があります。
- ウィルス対策設定
- FPolicy構成
7-ModeのFPolicyサーバとウィルス対策サーバは、ONTAPでは機能しません。これらのサーバをアップグレードするには、サーバ ベンダーに問い合わせる必要があります。ただし、移行を完了するまでは、7-ModeのFPolicyサーバとウィルス対策サーバの運用を停止しないでください。移行をロールバックする場合、これらのサーバが必要です。
- BranchCache構成
- 文字マッピングの構成(charmap)
- CIFS共有のforcegroup属性:指定したUNIXグループを所属先としてファイルを作成する
- CIFS共有のmaxusers属性:7-Mode CIFS共有への最大同時接続数を指定する
- ストレージレベルのアクセス保護(SLAG)構成
- UNIX形式のアクセス権を使用する共有レベルのACL
- UNIXユーザおよびグループの共有ACL
- LANマネージャ認証レベル
- NetBIOSエイリアス
- CIFS検索ドメイン
- 一部のCIFSオプション
これらのオプションの詳細については、事前確認の結果を参照してください。