移行時に発生するエラーの一部は無視することができます。移行を続行する前に、これらのエラーを承認する必要があります。
7-Mode Transition Tool CLIを使用して、コピーベースの移行プロジェクトに無視できるエラー カテゴリを追加する場合は、エラーの影響を把握しておく必要があります。エラーを無視したあとで、移行処理を再実行する必要があります。この時点で、エラーは警告メッセージに変わり、エラーはacknowledged
と表示されます。警告が生成されても移行は続行できます。
カテゴリ | 説明 |
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acknowledge-no-nonascii-filenames-in-source-volumes | このエラーを承認すると、CoC検証処理の対象として選択したSnapLockボリュームに、名前に非ASCII文字を含むファイルが1つもないと確認したことになります。 |
acknowledge-snaplock-coc-volume-autocommit-period | このエラーをプロジェクトに追加すると、SnapLockのCoC検証結果の格納先と指定されたONTAP SnapLockボリュームに自動コミット期間プロパティが設定されていても、7- Mode Transition Toolは移行を続行します。 |
nfs-qtrees-exported | このエラーを承認する場合、Data ONTAP 7-ModeとONTAPのqtreeエクスポート ルールの違いを理解しておく必要があります。また、7-Mode Transition ToolによってNFSエクスポート ルールが適用されたあとで手動で実行しなければならない手順についても理解しておく必要があります。 |
ignore-cifs-ad-domain-mismatch | このエラーを承認すると、7-ModeシステムのCIFS Active Directory(AD)ドメインがターゲットSVMのCIFS ADドメインと異なる場合でも、7-Mode Transition ToolはCIFS構成の移行を続行します。7-ModeシステムとターゲットSVMのCIFS ADドメインが信頼できるドメインであることを確認する必要があります。信頼できない場合、ターゲットSVMへのCIFS構成の移行は失敗します。 |
ignore-ping-check-from-ic-lifs-to-7mode | このエラーをプロジェクトに追加すると、ターゲット クラスタのクラスタ間LIFから7-Modeストレージ システムへのpingの送信チェックが実行されません。 |
ignore-secondary-snapmirror-source-check | このエラーをプロジェクトに追加すると、プライマリ7-Modeの必要な詳細がすべてセカンダリ プロジェクトに追加されたかどうかがチェックされません。そのため、セカンダリ プロジェクトの完了(カットオーバー)処理中に、プライマリ7-Modeボリュームとセカンダリ クラスタ ボリュームの間にSnapMirror関係が作成されない可能性があります。 |
ignore-configuration-limits-check | このオプションを使用して構成の制限(事前確認のエラー)を承認し、移行を続行できます。このエラーを承認すると、ストレージ カットオーバーに3~8時間以上かかります。これには、エクスポート、停止、インポートの各処理(自動処理)の時間と、ディスク シェルフを新しいコントローラに接続するための時間が含まれます。 ネットアップ ナレッジベースの回答1001798:「Storage cutover time considerations for Copy-Free Transition」 |
mount-snaplock-volumes-using-7mode-volume-name | このエラーをプロジェクトに追加すると、マウント パス/<7-mode-volume-name>でSnapLockボリュームがマウントされます。 |
acknowledge-no-snaplock-audit-transition-to-mcc | このエラーをプロジェクトに追加すると、ターゲット クラスタがMetroCluster構成に含まれている場合でも、7-Mode Transition Toolは移行を続行します。 |