ノンストップ オペレーションをサポートするSQL Server over SMB構成で継続的可用性を備えた共有を設定する場合は、一定の要件と考慮事項に注意する必要があります。
継続的可用性を備えたSMB接続を使用してアプリケーション サーバのノンストップ オペレーションを実現するには、共有が含まれるボリュームがNTFSボリュームである必要があります。さらに、そのボリュームが以前から一貫してNTFSボリュームであることも必要です。mixedセキュリティ形式のボリュームまたはUNIXセキュリティ形式のボリュームをNTFSセキュリティ形式のボリュームに変更し、そのボリュームをSMB共有を介したノンストップ オペレーションに直接使用することはできません。mixedセキュリティ形式のボリュームをNTFSセキュリティ形式のボリュームに変更し、そのボリュームをSMB共有を介したノンストップ オペレーションに使用する場合は、ボリュームの一番上にACLを手動で配置し、格納されているすべてのファイルおよびフォルダにそのACLを適用する必要があります。そうしないと、ソース ボリュームまたはデスティネーション ボリュームが最初はmixedセキュリティ形式またはUNIXセキュリティ形式のボリュームとして作成され、あとでNTFSセキュリティ形式に変更された場合は、ファイルを別のボリュームに移動する仮想マシンの移行またはデータベース ファイルのエクスポートとインポートに失敗する可能性があります。
継続的可用性を備えた共有に接続するアプリケーション サーバは永続的ハンドルを受け取ります。永続的ハンドルを使用すると、テイクオーバー、ギブバック、アグリゲートの再配置などの停止イベントのあとにSMB共有に無停止で再接続し、ファイル ロックを再取得することができます。
SQL Serverデータベース ファイルを配置するボリュームには、共有内にあるデータベース ディレクトリ構造と、格納されているすべてのファイルを保持できる十分な容量が必要です。