NASパスのフェイルオーバーを設定する前に、ワークシートのすべてのセクションに記入しておく必要があります。
IPspace設定
IPspaceを使用すると、クラスタ内のSVMごとに個別のIPアドレス スペースを作成できます。これにより、管理上分離されたネットワーク ドメインのクライアントが、IPアドレスの同じサブネット範囲内の重複したIPアドレスを使用してクラスタのデータにアクセスできるようになります。
情報 |
必須 |
値 |
IPspace名- IPspaceの名前。
- この名前はクラスタ内で一意である必要があります。
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○ |
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ブロードキャスト ドメイン設定
ブロードキャスト ドメインは、同じレイヤ2ネットワークに属するポートをグループ化し、そのブロードキャスト ドメイン ポートにMTUを設定します。
ブロードキャスト ドメインは、IPspaceに割り当てられます。1つのIPspaceに複数のブロードキャスト ドメインを含むことができます。
注: LIFのフェイルオーバー先のポートは、LIFのフェイルオーバー グループのメンバーである必要があります。ブロードキャスト ドメインを作成すると、同じ名前のフェイルオーバー グループが自動的に作成されます。フェイルオーバー グループには、ブロードキャスト ドメインに割り当てられたすべてのポートが含まれます。
情報 |
必須 |
値 |
IPspace名- ブロードキャスト ドメインを割り当てるIPspace。
- 既存のIPspaceを指定する必要があります。
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○ |
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ブロードキャスト ドメイン名- ブロードキャスト ドメインの名前を指定します。
- この名前はIPspace内で一意である必要があります。
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○ |
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MTU- ブロードキャスト ドメインのMTU。
- 1500または9000のどちらかを指定できます。
- MTU値は、ブロードキャスト ドメインのすべてのポートと、以降ブロードキャスト ドメインに追加されるすべてのポートに適用されます。
注: MTU値は、ネットワークに接続されているすべてのデバイスで同じである必要があります。
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○ |
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ポート- ブロードキャスト ドメインに追加するネットワーク ポート。
- ブロードキャスト ドメインには、物理ポート、VLAN、インターフェイス グループ(ifgroup)を割り当てることができます。
- ポートが別のブロードキャスト ドメイン内にある場合は、そのドメインから削除してからブロードキャスト ドメインに追加する必要があります。
- ポートは、ノード名とポートの両方を指定して割り当てます。たとえば
node1:e0d とします。
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○ |
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サブネット設定
サブネットにはIPアドレスのプールとデフォルト ゲートウェイが1つ含まれ、IPspace内に配置されたSVMで使用するLIFに割り当てることができます。
情報 |
必須 |
値 |
IPspace名- サブネットを割り当てるIPspace。
- 既存のIPspaceを指定する必要があります。
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○ |
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サブネット名 - サブネットの名前を指定します。
- この名前はIPspace内で一意である必要があります。
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○ |
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ブロードキャスト ドメイン名 - サブネットを割り当てるブロードキャスト ドメイン。
- ブロードキャスト ドメインは、指定されたIPspace内に存在する必要があります。
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○ |
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サブネット名とマスク - IPアドレスが存在するサブネット アドレスとマスクです。
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○ |
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ゲートウェイ - サブネット用のデフォルト ゲートウェイを指定できます。
- ゲートウェイはサブネットを作成する際に割り当てなくても、いつでも割り当てることができます。
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× |
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IPアドレス範囲
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× |
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LIFとの関連付けの強制アップデート - 既存のLIFとの関連付けを強制的にアップデートするかどうかを指定します。
- デフォルトでは、サービス プロセッサ インターフェイスやネットワーク インターフェイスが指定された範囲のIPアドレスを使用している場合、サブネットの作成は失敗します。
- このパラメータを使用すると、手動でアドレスを指定したすべてのインターフェイスがサブネットに関連付けられ、コマンドが成功します。
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× |
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SVM設定
SVMを使用して、クライアントやホストにデータを提供します。
記録した値は、デフォルト データSVMを作成するために使用します。MetroClusterソースSVMを作成する場合は、ファブリック接続MetroClusterインストールおよび設定ガイドまたはストレッチMetroClusterインストールおよび設定ガイドを参照してください。
情報 |
必須 |
値 |
SVM名- SVMの名前。
- SVM名がクラスタ リーグ全体で一意になるように、完全修飾ドメイン名(FQDN)を使用します。
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○ |
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ルート ボリューム名
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○ |
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アグリゲート名- SVMルート ボリュームを保持するアグリゲートの名前。
- 既存のアグリゲートを指定する必要があります。
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○ |
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セキュリティ形式- SVMルート ボリュームのセキュリティ形式。
- 指定できる値は、ntfs、unix、およびmixedです。
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○ |
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IPspace名- SVMを割り当てるIPspace。
- 既存のIPspaceを指定する必要があります。
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× |
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SVMの言語設定
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× |
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LIFの構成
SVMは、1つ以上のネットワーク論理インターフェイス(LIF)を通じてクライアントとホストにデータを提供します。
情報 |
必須 |
値 |
SVM名
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○ |
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LIF名
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○ |
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LIFのロール- LIFのロール。
- データLIFにはデータ ロールが割り当てられます。
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○ ONTAP 9.6から廃止
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データ |
サービス ポリシー LIFのサービス ポリシー
サービス ポリシーは、LIFを使用できるネットワーク サービスを定義します。ONTAP 9.5では、管理SVMのクラスタ間トラフィックとBGPピア トラフィックの管理にのみ組み込みのサービスおよびサービス ポリシーを使用できます。ONTAP 9.6では、データSVMとシステムSVMの両方のデータ トラフィックと管理トラフィックの管理に組み込みのサービスおよびサービス ポリシーを使用できます。
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○ ONTAP 9.6以降
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許可されたプロトコル
注: LIFを使用するプロトコルは、LIFが作成されたあとは変更できません。LIFの設定時にすべてのプロトコルを指定する必要があります。
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× |
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ホーム ノード- LIFがホーム ポートにリバートされるときにLIFが戻るノード。
- 各データLIFのホーム ノードを記録する必要があります。
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○ |
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ホーム ポート - LIFがホーム ポートにリバートされるときに論理インターフェイスが戻るポート。
- 各データLIFのホーム ポートを記録する必要があります。
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○ |
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サブネット名- SVMに割り当てるサブネット。
- アプリケーション サーバへの継続的な可用性が確保されたSMB接続を確立するために使用されるデータLIFはすべて、同じサブネット上にある必要があります。
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○(サブネットを使用する場合) |
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DNS設定
NFSまたはCIFSサーバを作成する前に、SVMでDNSを設定する必要があります。
情報 |
必須 |
値 |
SVM名- NFSまたはCIFSサーバを作成するSVMの名前。
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○ |
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DNSドメイン名- ホストとIPの名前解決を行う際に、ホスト名に付加するドメイン名のリスト。
- ローカル ドメインを最初にリストし、その後にDNSクエリが最も頻繁に行われているドメイン名を指定します。
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○ |
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DNSサーバのIPアドレス- NFSまたはCIFSサーバの名前解決を提供するDNSサーバのIPアドレスのリスト。
- これらのDNSサーバには、Active DirectoryのLDAPサーバと、CIFSサーバが参加するドメインのドメイン コントローラを見つけるために必要なサービス ロケーション レコード(SRV)が含まれている必要があります。
SRVレコードは、サービスの名前を、そのサービスを提供するサーバのDNSコンピュータ名にマップするために使用されます。ローカルのDNSクエリを介してサービス ロケーション レコードを取得できない場合は、CIFSサーバの作成に失敗します。
ONTAPがActive Directory SRVレコードを確実に見つけることができるようにする最も簡単な方法は、Active Directory統合DNSサーバをSVMのDNSサーバとして構成することです。
DNS管理者が手動で、Active Directoryドメイン コントローラに関する情報を含んだDNSゾーンにSRVのレコードを追加した場合は、Active Directoryを統合していないDNSサーバを使用することができます。
- Active Directoryを統合したSRVのレコードの詳細については、How DNS Support for Active Directory Works(Microsoft TechNet)を参照してください。
Microsoft TechNet:「How DNS Support for Active Directory Works」
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○ |
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動的DNS設定
動的DNSを使用して自動的にActive Directory統合DNSサーバにDNSエントリを追加する前に、SVMに動的DNS(DDNS)を設定する必要があります。
SVM上にあるすべてのデータLIFについてDNSレコードが作成されます。SVM上に複数のデータLIFを作成することによって、割り当てられたデータIPアドレスへのクライアント接続の負荷を分散することができます。DNSは、そのホスト名を使用して、割り当てられたIPアドレスへの接続をラウンドロビン方式で確立することで、接続の負荷を分散します。
情報 |
必須 |
値 |
SVM名
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○ |
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DDNSを使用するかどうか- DDNSを使用するかどうかを指定します。
- SVM上で設定されているDNSサーバがDDNSをサポートしている必要があります。デフォルトでは、DDNSは無効になっています。
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○ |
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Secure DDNSを使用するかどうか- Secure DDNSは、Active Directory統合DNSでのみサポートされています。
- Active Directory統合DNSでSecure DDNS更新のみを許可する場合、このパラメータの値をtrueに設定する必要があります。
- デフォルトでは、Secure DDNSは無効になっています。
- Secure DDNSは、SVM用のCIFSサーバまたはActive Directoryアカウントが作成されたあとにのみ有効にすることができます。
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× |
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DNSドメインのFQDN- DNSドメインのFQDN。
- SVM上のDNSネーム サービスに設定されているドメイン名と同じ名前を使用する必要があります。
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× |
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