ノードおよびFCポートのファンインあたりのITN数を最大にするために、ホストのFCキュー深度の調整が必要になる場合があります。LUNの最大数と1つのFCポートに接続できるHBAの数は、FCターゲット ポートで使用可能なキューの深度によって制限されます。
キュー深度は、ストレージ コントローラで一度にキューに格納することができる、I/O要求(SCSIコマンド)の数です。ホストのイニシエータHBAからストレージ コントローラのターゲット アダプタへのI/O要求ごとに、キュー エントリが1つ作成されます。一般に、キュー深度が深い(大きい)ほどパフォーマンスは向上します。ただし、ストレージ コントローラの最大キュー深度に達すると、ストレージ コントローラはQFULL応答を返して受け取ったコマンドを拒否します。QFULL状態はシステム パフォーマンスの大幅な低下を招き、一部のシステムではエラーを引き起こすこともあります。そのため、1台のストレージ コントローラに多数のホストがアクセスしている環境では、QFULLが発生しないように慎重に計画してください。
複数のイニシエータ(ホスト)を含む構成では、すべてのホストでキュー深度を同程度に設定する必要があります。同じターゲット ポートを介してストレージ コントローラに接続されたホスト間では、キュー深度に応じてリソースへのアクセスに差があり、キュー深度が小さいホストよりもキュー深度の大きいホストのアクセスが優先されます。
キュー深度を調整
する際の一般的な推奨事項は次のとおりです。