HP-UXホストのLUNまたはデバイスのキュー深度は、カーネル パラメータscsi_max_qdepthを使用して変更できます。HBAのキュー深度は、カーネル パラメータmax_fcp_reqsを使用して変更できます。
scsi_max_qdepthは、 kmtuneコマンドに-uオプションを使用して稼働中のシステムで動的に変更できます。変更はシステムのすべてのデバイスに適用されます。たとえば、LUNのキュー深度を64に増やすには、次のコマンドを使用します。
kmtune -u -s scsi_max_qdepth=64
scsictlコマンドを使用すると、個々のデバイス ファイルのキュー深度を変更することができます。scsictlコマンドで行った変更は、システムのリブート後は元に戻ります。特定のデバイス ファイルのキュー深度を表示および変更するには、次のコマンドを実行します。
scsictl -a /dev/rdsk/c2t2d0
scsictl -m queue_depth=16 /dev/rdsk/c2t2d0
max_fcp_reqsへの変更を有効にするには、カーネルを再構築し、システムをリブートする必要があります。たとえば、HBAのキュー深度を256に変更するには、次のコマンドを使用します。
kmtune -u -s max_fcp_reqs=256