ONTAPをアップグレードする前に、重複排除機能が有効なボリュームとそのボリュームを含むアグリゲートに重複排除メタデータ用の十分な空きスペースがあるかどうかを確認する必要があります。空きスペースが不足している場合は、ONTAPのアップグレードが完了したときに重複排除機能が無効になります。
タスク概要
重複排除機能が有効な各ボリュームには4%以上の空きスペースが必要です。重複排除機能が有効なボリュームを含む各アグリゲートには3%以上の空きスペースが必要です。
手順
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重複排除機能が有効なボリュームを特定します。volume efficiency show
- 特定した各ボリューム上の空きスペースを確認します。vol show -vserver Vserver_name -volume volume_name -fields volume, size, used, available, percent-used, junction-path
重複排除機能が有効な各ボリュームの使用容量が96%を超えないようにしてください。必要に応じて、この容量を超えたボリュームのサイズを拡張できます。
論理ストレージ管理
次の例では、
percent-usedフィールドに、重複排除機能が有効なボリュームの使用済みスペースの割合が表示されています。
vserver volume size junction-path available used percent-used
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cluster1-01 vol0 22.99GB - 14.11GB 7.73GB 35%
cluster1-02 vol0 22.99GB - 12.97GB 8.87GB 40%
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- 重複排除機能が有効なボリュームを含む各アグリゲートの空きスペースを確認します。aggr show -aggregate aggregate_name -fields aggregate, size, usedsize, availsize, percent-used
各アグリゲートの使用容量が97%を超えないようにしてください。必要に応じて、この容量を超えたアグリゲートのサイズを拡張できます。
ディスクおよびアグリゲートの管理
次の例では、
percent-usedフィールドに、重複排除機能が有効なボリュームを含むアグリゲート(aggr_2)の使用済みスペースの割合が表示されています。
aggr show -aggregate aggregate_name -fields aggregate,size,usedsize,availsize,percent-used
aggregate availsize percent-used size usedsize
----------------- --------- ------------ ------- --------
aggr0_cluster1_01 1.11GB 95% 24.30GB 23.19GB
aggr0_cluster1_02 1022MB 96% 24.30GB 23.30GB
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