SnapMirrorを実行しているクラスタをアップグレードするには、特定の手順を実行する必要があります。
SnapMirrorボリュームのレプリケーションでは、デスティネーション ノードで、SnapMirrorソース ノードと同等以上のONTAPバージョンを使用する必要があります。SnapMirror転送が失敗しないようにするには、SnapMirror処理を一時停止する必要があります。また、ソース ノードよりも先にデスティネーション ノードをアップグレードしなければならない場合もあります。次の表に、SnapMirror処理を一時停止するための2つのオプションを示します。
オプション | 説明 | ソース ノードよりも先にデスティネーション ノードをアップグレードする必要があるかどうか |
---|---|---|
NDU(無停止アップグレード)の実行時にSnapMirror処理を一時停止する | SnapMirror環境でアップグレードを行うときは、すべてのSnapMirror処理を一時停止してアップグレードを実行し、完了後にSnapMirror処理を再開する方法が一番簡単です。ただし、この方法では、NDUを実行している間はSnapMirror転送が行われません。相互にボリュームをミラーリングしているノードがクラスタにある場合は、この方法を使用する必要があります。 | いいえ。任意の順序でノードをアップグレードできます。 |
一度に1つのデスティネーション ボリュームでSnapMirror処理を一時停止する | 特定のデスティネーション ボリュームのSnapMirror転送を一時停止し、デスティネーション ボリュームを含むノード(またはHAペア)、ソース ボリュームを含むノード(またはHAペア)の順にアップグレードして、完了後にデスティネーション ボリュームのSnapMirror転送を再開できます。この方法を使用すると、デスティネーション ボリュームを含むノードとソース ボリュームを含むノードをアップグレードしている間、他のすべてのデスティネーション ボリュームのSnapMirror転送を継続できます。 | はい |
SVMピアリングを実行するには、SVM名がクラスタ間で一意である必要があります。SVMには、dataVserver.HQ
またはmirrorVserver.Offsite
など、一意の完全修飾ドメイン名(FQDN)を付けてください。FQDNの命名形式を使用することで、一意性を確保しやすくなります。