クラスタの準備が完了していることの確認
アップグレードまたはダウングレードを実行する前に、クラスタ構成が正常であることを確認する必要があります。
Config Advisorによる一般的な構成エラーの確認
Config Advisorツールを使用して一般的な構成エラーがないかどうかを確認できます。
Config AdvisorによるMetroCluster構成エラーの確認
一般的な構成エラーの有無を確認するConfig Advisorツールを
ネットアップ サポート サイト
からダウンロードすることができます。
LDAPステータスの確認
ONTAP 9.2以降では、
Storage Virtual Machine(SVM)
でLDAPを使用する場合、無停止アップグレードを実行するためのLDAP接続を確立しておく必要があります。アップグレードを開始する前にLDAP接続を確認してください。
DNSサーバのステータスの確認
ONTAP 9.2以降では、無停止アップグレードの実行前と実行後に、ドメイン ネーム サービス(DNS)サーバのステータスを確認する必要があります。
HAステータスの確認
無停止アップグレードを実行する前に、各
HAペア
でストレージ フェイルオーバーが有効になっていることを確認する必要があります。クラスタが2つのノードだけで構成されている場合は、クラスタHAが有効になっているかどうかも確認してください。
クラスタの健全性の確認
クラスタのアップグレード、リバート、またはダウングレードを行う際は、実行前と実行後に、ノードが正常に機能していてクラスタに追加するための条件を満たしていること、およびクラスタがクォーラムにあることを確認する必要があります。
ストレージの健全性の確認(クラスタの準備が完了していることの確認)
クラスタのアップグレード、リバート、またはダウングレードを行う際は、実行前と実行後に、ディスク、アグリゲート、およびボリュームのステータスを確認する必要があります。
MetroCluster構成のネットワークとストレージのステータスの確認
MetroCluster構成で更新を行う際は、実行前と実行後に、各クラスタのLIF、アグリゲート、およびボリュームのステータスを確認する必要があります。
重複排除機能が有効なボリュームとアグリゲートに十分な空きスペースがあるかどうかの確認
ONTAPをアップグレードする前に、重複排除機能が有効なボリュームとそのボリュームを含むアグリゲートに重複排除メタデータ用の十分な空きスペースがあるかどうかを確認する必要があります。空きスペースが不足している場合は、ONTAPのアップグレードが完了したときに重複排除機能が無効になります。
LIFフェイルオーバーの設定の確認
アップグレードを実行する前に、フェイルオーバー ポリシーとフェイルオーバー グループが適切に設定されていることを確認する必要があります。
実行中のジョブがないことの確認
ONTAPソフトウェアを更新またはダウングレードする前に、クラスタ ジョブのステータスを確認しておく必要があります。アグリゲート、ボリューム、NDMP(ダンプまたはリストア)、またはSnapshotに関する実行中のジョブ(作成、削除、移動、変更、複製、マウントなど)やキューに登録されているジョブがある場合は、ジョブが完了するまで待つか、キューのエントリを中止する必要があります。
SAN構成の確認
SAN環境でアップグレードを実行すると、直接パスが変更されます。そのため、アップグレードを実行する前に、適切な数の直接パスと間接パスを使用して各ホストが設定されていること、および各ホストが適切なLIFに接続されていることを確認する必要があります。
親トピック:
クラスタの更新準備
前のトピック:
Perfstat Convergedを使用したパフォーマンスのベースラインの作成
次のトピック:
更新のためのONTAPソフトウェアの準備