クラスタ ピアリングを設定する前に、接続、ポート、IPアドレス、サブネット、ファイアウォール、およびクラスタの命名要件が下記の条件を満たしているか確認してください。
ローカル クラスタのすべてのクラスタ間LIFが、リモート クラスタのすべてのクラスタ間LIFと通信可能であることが必要です。
必須ではありませんが、一般に、クラスタ間LIFには同じサブネットのIPアドレスを使用した方が構成がシンプルになります。使用するIPアドレスは、データLIFと同じサブネットのIPアドレスでも別のサブネットのIPアドレスでもかまいません。各クラスタで使用するサブネットは、次の要件を満たしている必要があります。
たとえば、6ノード クラスタの場合、クラスタ間通信で使用するサブネットには使用可能なIPアドレスが6つ必要です。
クラスタ間ネットワークでは、ノードごとにクラスタ間LIFとIPアドレスが必要です。
クラスタ間LIFのアドレスにはIPv4またはIPv6のいずれかを使用できます。
クラスタ間通信には専用のポートを使用することも、データ ネットワークで使用しているポートを共有することもできます。ポートは、次の要件を満たしている必要があります。
複数のクラスタとのピア関係の作成には複数のIPspaceを使用できます。ペアワイズのフルメッシュ接続はIPspace内でのみ必要になります。
ブロードキャスト ドメインに追加できるポートは、物理ネットワーク ポート、VLAN、インターフェイス グループ(ifgrps)です。
ファイアウォールとクラスタ間ファイアウォール ポリシーでは、以下のプロトコルを許可する必要があります。
HTTPSはCLIを使用したクラスタ ピアリングのセットアップ時には必要ありませんが、ONTAP System Managerを使用してデータ保護を設定する場合にはあとで必要になります。
デフォルトのクラスタ間ファイアウォール ポリシーは、HTTPSプロトコル経由のアクセス、およびすべてのIPアドレス(0.0.0.0/0)からのアクセスを許可します。このポリシーは、必要に応じて変更や置き換えが可能です。