ONTAP 9.4以降のMetroCluster IP構成では、ADP(アドバンスト ドライブ パーティショニング)を使用したAFFシステムの新規設置がサポートされます。ほとんどの構成では、パーティショニングとディスク割り当てはMetroClusterサイトの初期設定時に自動的に実行されます。
ONTAP 9.4以降のリリースでは、ADPのサポートについて次のような変更が加えられました。
- プール0ディスクは出荷時点で割り当て済みです。
- ミラーされていないルートが出荷時点で作成済みです。
- データ パーティションは、お客様のサイトでセットアップ時に割り当てます。
- ほとんどの場合、ドライブの割り当てとパーティショニングはセットアップ時に自動的に実行されます。
注: ONTAP 9.4から9.5へのアップグレードでは、既存のディスク割り当てが認識されます。
自動パーティショニング
ADPは、プラットフォームの初期設定時に自動的に実行されます。
注: ONTAP 9.5以降では、ADPの自動パーティショニングが実施されるためにはディスク自動割り当てを有効にする必要があります。
シェルフ単位の自動割り当ての仕組み
各サイトに4台の外付けシェルフがある場合、次の例のように、各シェルフが異なるノードの異なるプールに割り当てられます。
- site_A-shelf_1のすべてのディスクがnode_A_1のプール0に自動的に割り当てられます。
- site_A-shelf_3のすべてのディスクがnode_A_2のプール0に自動的に割り当てられます。
- site_B-shelf_1のすべてのディスクがnode_B_1のプール0に自動的に割り当てられます。
- site_B-shelf_3のすべてのディスクがnode_B_2のプール0に自動的に割り当てられます。
- site_B-shelf_2のすべてのディスクがnode_A_1のプール1に自動的に割り当てられます。
- site_B-shelf_4のすべてのディスクがnode_A_2のプール1に自動的に割り当てられます。
- site_A-shelf_2のすべてのディスクがnode_B_1のプール1に自動的に割り当てられます。
- site_A-shelf_4のすべてのディスクがnode_B_2のプール1に自動的に割り当てられます。
ドライブの手動割り当て(ONTAP 9.5)
ONTAP 9.5では、次のシェルフ構成のシステムについては手動でドライブを割り当てる必要があります。
未割り当てのシェルフのドライブは1つだけ手動で割り当てます。シェルフの残りのドライブは自動的に割り当てられます。
ドライブの手動割り当て(ONTAP 9.4)
ONTAP 9.4では、次のシェルフ構成のシステムについては手動でドライブを割り当てる必要があります。
ドライブを手動で割り当てるときは、各プールのドライブ数が同じになるようにディスクを対称的に割り当てる必要があります。たとえば、各サイトに2台のストレージ シェルフがある構成では、1台のシェルフをローカルHAペアに使用し、もう1台のシェルフをリモートHAペアに使用します。
- site_A-shelf_1の半分のディスクをnode_A_1のプール0に割り当てます。
- site_A-shelf_1の半分のディスクをnode_A_2のプール0に割り当てます。
- site_A-shelf_2の半分のディスクをnode_B_1のプール1に割り当てます。
- site_A-shelf_2の半分のディスクをnode_B_2のプール1に割り当てます。
- site_B-shelf_1の半分のディスクをnode_B_1のプール0に割り当てます。
- site_B-shelf_1の半分のディスクをnode_B_2のプール0に割り当てます。
- site_B-shelf_2の半分のディスクをnode_A_1のプール1に割り当てます。
- site_B-shelf_2の半分のディスクをnode_A_2のプール1に割り当てます。
既存構成へのシェルフの追加
自動ドライブ割り当てでは、既存の構成にシェルフを対称的に追加できます。
新しいシェルフが追加されると、追加されたシェルフに同じ割り当てポリシーが適用されます。たとえば、各サイトにシェルフが1台ある構成でシェルフを追加した場合、新しいシェルフにはクォータ シェルフの割り当てルールが適用されます。