Storage Virtual Machine(SVM)はホストからLUNにアクセスする際のFCターゲットを提供します。SVMを作成すると、論理インターフェイス(LIF)とLUNおよびその格納先ボリュームも作成されます。SVMを作成することで、ユーザのデータや管理機能をクラスタ内の他のユーザと分けることができます。
開始する前に
- FCファブリックを設定し、ファブリックに必要な物理ポートを接続しておく必要があります。
手順
- [SVM]ウィンドウに移動します。
- [Create]をクリックします。
- [Storage Virtual Machine (SVM) Setup]ウィンドウで、SVMを作成します。
- SVMに一意の名前を指定します。
完全修飾ドメイン名(FQDN)を使用するか、クラスタ内で名前が一意になるような命名規則に従って指定してください。
- SVMを追加するIPspaceを選択します。
クラスタでIPspaceが複数使用されない場合は、デフォルト
のIPspaceが使用されます。
- ボリュームの種類はデフォルトのままにします。
SANプロトコルではFlexVolのみがサポートされます。
- すぐには設定しない場合でも、ライセンスがあり、SVMで使用する可能性のあるプロトコルはすべて選択します。
SVMの作成時にNFSとCIFSの両方を選択した場合、2つのプロトコルで同じLIFを共有することができます。あとで追加した場合は、LIFを共有することはできません。
選択したプロトコルにCIFSが含まれている場合、セキュリティ形式はNTFSに設定されます。それ以外の場合は、UNIXに設定されます。
- 言語設定はデフォルトのC.UTF-8のままにします。
- SVMルート ボリュームを格納するルート アグリゲートを選択します。
データ ボリュームのアグリゲートは、これとは別にあとで選択します。
- [Submit & Continue]をクリックします。
SVMが作成されます。プロトコルの設定はまだ完了していません。
- CIFSまたはNFSを有効にした場合、[Configure CIFS/NFS protocol]ページが表示されますが、ここでは[Skip]をクリックし、CIFSまたはNFSはあとで設定します。
- iSCSIを有効にした場合、[Configure iSCSI protocol]ページが表示されますが、ここでは[Skip]をクリックし、iSCSIはあとで設定します。
- [Configure FC/FCoE protocol]ページで、FCサービスを設定し、LIFとLUNおよびその格納先ボリュームを作成します。
- [Configure Data LIFs for FC]チェック ボックスを選択します。
- [LIFs per node]フィールドに「2」と入力します。
可用性を確保してデータ移動を可能にするために、ノードごとに2つのLIFが必要です。
- [Provision a LUN for FCP storage]領域で、必要なLUNサイズ、ホスト タイプ、ホスト イニシエータのWWPNを入力します。
- [Submit & Continue]をクリックします。
- [SVM Administration]が表示されたら、このSVMの管理者を設定します。スキップしてあとで設定することもできます。
- [Skip]をクリックし、必要に応じてあとで管理者を設定します。
- 必要な情報を入力し、[Submit & Continue]をクリックします。
- [Summary]ページを確認し、LIFの情報を記録してから[OK]をクリックします。