ONTAPを使用してUNIXシンボリック リンクへのSMBクライアント アクセスを提供する方法

ONTAPでシンボリック リンクがどのように扱われるかについて、その概念を理解しておく必要があります。SVMに接続しているSMBユーザにシンボリック リンクへのアクセスを提供する際に重要となります。

シンボリック リンクはUNIX環境で作成されるファイルで、別のファイルまたはディレクトリへの参照が含まれます。シンボリック リンクにアクセスしたクライアントは、シンボリック リンクが参照するターゲット ファイルまたはディレクトリにリダイレクトされます。

ONTAPには、SMBクライアントがSVMで設定されているUNIXのシンボリック リンクをたどるための機能が用意されています。この機能は任意で、次の設定のいずれかを使用して、共有ごとに設定できます。

シンボリック リンクには、相対シンボリック リンクと絶対シンボリック リンクの2つのタイプがあります。

相対
相対シンボリック リンクには、親ディレクトリに対して相対的なファイルまたはディレクトリへの参照が含まれています。したがって、参照しているファイルのパスの先頭はスラッシュ(/)ではありません。共有でシンボリック リンクを有効にした場合、相対シンボリック リンクは追加の設定なしで機能します。
絶対
絶対シンボリック リンクには、ファイルまたはディレクトリへの参照が絶対パスの形式で含まれています。したがって、参照しているファイルのパスの先頭はスラッシュ(/)です。ファイルシステムのルートからの、ファイルの絶対パスの場所として扱われます。絶対シンボリック リンクは、シンボリック リンクのファイルシステム内外のファイルまたはディレクトリを参照できます。ターゲットが同じローカル ファイルシステムにないシンボリック リンクは、ワイドリンクと呼ばれます。共有でシンボリック リンクを有効にしただけでは、絶対シンボリック リンクは機能しません。最初に、シンボリック リンクのUNIXパスからデスティネーションCIFSパスへのマッピングを作成する必要があります。絶対シンボリック リンクのマッピングを作成する際、ローカル リンクかワイドリンクかを指定できます。ローカル共有外のファイルまたはディレクトリへの絶対シンボリック リンクを作成しても、局所性をローカルに設定すると、ONTAPはターゲットへのアクセスを許可しません。

クライアントがローカル シンボリック リンク(絶対または相対)を削除しようとした場合、シンボリック リンクのみが削除され、ターゲット ファイルまたはターゲット ディレクトリは削除されません。それに対して、クライアントがワイドリンクを削除しようとした場合には、ワイドリンクが参照する実際のターゲット ファイルやターゲット ディレクトリが削除されることがあります。クライアントはSVM外のターゲット ファイルまたはディレクトリを明示的に開いて削除できるため、ONTAPではこの操作を制御できません。