ONTAPにおける動的ホーム ディレクトリの仕組み

ONTAPのホーム ディレクトリを使用すると、SMB共有を設定し、ユーザと一連の変数に基づいてさまざまなディレクトリにマッピングすることができます。ユーザごとに別個の共有を作成するのではなく、1つの共有を設定し、いくつかのホーム ディレクトリ パラメータを指定して、エントリ ポイント(共有)とホーム ディレクトリ(SVM上のディレクトリ)間の関係をユーザ単位で定義します。

ゲスト ユーザとしてログインしたユーザは、ホーム ディレクトリを持ちません。また、他のユーザのホーム ディレクトリにアクセスすることはできません。ユーザとディレクトリのマッピング方法を指定する4つの変数があります。

共有名
ユーザの接続先として作成する共有の名前です。この共有にはホーム ディレクトリのプロパティを設定する必要があります。

共有名には、次の動的な名前を使用できます。

  • %w(ユーザのWindowsユーザ名)
  • %d(ユーザのWindowsドメイン名)
  • %u(ユーザのマッピングされたUNIXユーザ名)

すべてのホーム ディレクトリ間で一意になるように、共有名には%wまたは%u変数を使用する必要があります。共有名には%d変数と%w変数の両方を使用することも(%d/%wなど)、固定部分と変数部分で構成することも(home_%wなど)できます。

共有パス
共有によって定義される、つまり、共有名の1つに関連付けられる相対パスです。各検索パスに付加されて、SVMのルートからのユーザのホーム ディレクトリの完全パスを生成します。静的(例:home)、動的(例:%w)、またはこの2つの組み合わせ(例:eng/%w)で指定できます。
検索パス
SVMのルートからの絶対パスのセットで、ONTAPではこのパスに基づいてホーム ディレクトリが検索されます。vserver cifs home-directory search-path addコマンドを使用して1つ以上の検索パスを指定できます。複数の検索パスを指定すると、有効なパスが見つかるまで、指定された順に各検索パスが試行されます。
ディレクトリ
ユーザに対して作成する、そのユーザのホーム ディレクトリです。通常はユーザ名がディレクトリ名として使用されます。ホーム ディレクトリは、検索パスで定義されるいずれかのディレクトリに作成する必要があります。

たとえば、次のように設定します。

シナリオ1:ユーザは\\vs1\home_jsmithに接続します。これは最初のホーム ディレクトリ共有名に一致し、相対パスjsmithが生成されます。各検索パスが順に確認され、jsmithという名前のディレクトリが検索されます。

シナリオ2:ユーザが\\vs1\jsmithに接続します。これは、2番目のホーム ディレクトリの共有名に一致し、相対パスacme/jsmithが生成されます。各検索パスが順に確認され、acme/jsmithという名前のディレクトリが検索されます。