System Managerの[ボリュームの作成]ダイアログ ボックスを使用して、データ用のFlexVolを作成できます。ルート ボリュームにデータを格納するのではなく、データ用のボリュームを必ず別に作成してください。
タスク概要
- ストレージQoSを有効にできるのは、読み書き可能(rw)ボリュームだけです。
- MetroCluster構成の同期元のSVMでDPボリュームを作成した場合、そのボリュームは同期先のSVMにレプリケートされません。
- MetroCluster構成でDPボリュームを作成した場合、そのソース ボリュームは同期先のSVMにレプリケート(ミラーまたはバックアップ)されません。
- MetroCluster構成では、System Managerにはボリューム作成用に次のアグリゲートが表示されます。
- 通常モードの場合:プライマリ サイトの同期元SVMまたはデータ提供用SVMにボリュームを作成する場合、プライマリ サイトのクラスタに属しているアグリゲートのみが表示されます。
- 切り替えモードの場合:フェイルオーバー先のサイトの同期先SVMまたはデータ提供用SVMにボリュームを作成する場合、切り替えられたアグリゲートのみが表示されます。
- Cloud Volumes ONTAPのボリュームは暗号化できません。
- デスティネーション クラスタでONTAP 9.3より前のバージョンのONTAPソフトウェアが実行されている場合、ソース ボリュームで暗号化が有効になっていても、デスティネーション ボリュームではデフォルトで暗号化が無効になります。
手順
- をクリックします。
- をクリックします。
- [参照]をクリックし、ボリュームを作成するSVMを選択します。
[ボリュームの作成]ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスには次のタブがあります。
- 全般
- Storage Efficiency
- SnapLock
- QoS
- 保護
- [全般]タブで、次の手順を実行します。
- FlexVolの名前を指定します。
- FabricPoolボリュームを作成する場合は、[FabricPool]ボタンをクリックします。
- [選択]をクリックしてアグリゲートを選択します。
FabricPoolのFlexVolを作成する場合はFabricPool対応アグリゲートのみ、FabricPool以外のFlexVolを作成する場合はFabricPool対応アグリゲートでないアグリゲートのみを選択できます。 暗号化されたアグリゲート(NAE)を選択すると、作成するボリュームにアグリゲートの暗号化が継承されます。
- ストレージ タイプを選択します。
- ボリュームのサイズと単位を指定します。
- Snapshotコピー用に確保するスペースの量を指定します。
- [スペース リザベーション]ドロップダウン メニューからスペース リザベーション オプションを選択します。
- [ボリューム暗号化]チェック ボックスを選択して、ボリュームの暗号化を有効にします。このオプションを使用できるのは、ボリューム暗号化ライセンスを有効にした場合のみです。また、対応するプラットフォームで暗号化がサポートされている必要があります。
- [Storage Efficiency]タブで、次の手順を実行します。
- このボリュームを作成するストレージの種類を選択します。
SnapMirrorデスティネーション ボリュームを作成する場合は、[データ保護]を選択します。このボリュームに読み取り専用でアクセスできるようになります。
- ボリュームの階層化ポリシーを指定します。
- ボリュームのサイズと、Snapshotコピー用に確保するパーセンテージ(合計ボリューム サイズに対する割合)を指定します。
Snapshotコピー用にデフォルトで予約されているスペースは、SANボリュームとVMwareボリュームについては0%です。NASボリュームについては、デフォルトでは5%です。
- ボリュームに対して[シンプロビジョニング]、[シックプロビジョニング]、または[デフォルト]を選択します。
シンプロビジョニングが有効になっている場合は、ボリュームへのデータの書き込みが行われたときのみ、アグリゲートからボリュームにスペースが割り当てられます。
注:- AFFストレージ システムの場合はシンプロビジョニングが「デフォルト」で、その他のストレージ システムではシックプロビジョニングが「デフォルト」です。
- FabricPool対応アグリゲートではシンプロビジョニングが「デフォルト」です。
- ボリュームで重複排除を有効にするかどうかを指定します。
System Managerでは、デフォルトの重複排除スケジュールが使用されます。指定したボリューム サイズが重複排除の実行が可能な最大サイズよりも大きい場合、ボリュームは作成されますが、重複排除は有効になりません。
オールフラッシュで最適化されたシステムの場合は、インライン圧縮とauto重複排除スケジュールがデフォルトで有効です。
- [QoS]タブで、次の手順を実行します。
- FlexVolのストレージQoSを有効にしてワークロードのパフォーマンスを管理する場合は、[ストレージQoSの管理]チェック ボックスを選択します。
- 新しいストレージQoSポリシー グループを作成するか、または既存のポリシー グループを選択し、FlexVolの入出力(I/O)のパフォーマンスを制御します。
状況 |
操作 |
新しいポリシー グループを作成する |
- [新しいポリシー グループ]を選択します。
- ポリシー グループの名前を指定します。
- 最小スループット制限を指定します。
- System Manager 9.5では、パフォーマンスがオールフラッシュで最適化されている場合にのみ最小スループット制限を設定できます。System Manager 9.6では、ポリシー グループに最小スループット制限を設定できます。
- FabricPool対応アグリゲートでは、ボリュームの最小スループット制限を設定することはできません。
- 最小スループット制限を指定しない場合、または最小スループットの値を0に設定した場合は、自動的に「なし」という値が表示されます。
- 最大スループット制限を指定します。ポリシー グループに含まれるオブジェクトのワークロードがこのスループット制限を超えないように制限されます。
- 最小スループット制限と最大スループット制限の単位は同じにする必要があります。
- 最小スループット制限を指定しない場合は、IOPS、B/秒、KB/秒、MB/秒などの単位で最大スループット制限を設定できます。
- 最大スループット制限を指定しない場合は、自動的に「無制限」という値が表示されます。
指定した単位は無視されます。
|
既存のポリシー グループを選択する |
- [既存のポリシー グループ]を選択して[選択]をクリックし、[ポリシー グループの選択]ダイアログ ボックスで既存のポリシー グループを選択します。
- 最小スループット制限を指定します。
- System Manager 9.5では、パフォーマンスがオールフラッシュで最適化されている場合にのみ最小スループット制限を設定できます。System Manager 9.6では、ポリシー グループに最小スループット制限を設定できます。
- FabricPool対応アグリゲートでは、ボリュームの最小スループット制限を設定することはできません。
- 最小スループット制限を指定しない場合、または最小スループットの値を0に設定した場合は、自動的に「なし」という値が表示されます。
- 最大スループット制限を指定します。ポリシー グループに含まれるオブジェクトのワークロードがこのスループット制限を超えないように制限されます。
- 最小スループット制限と最大スループット制限の単位は同じにする必要があります。
- 最小スループット制限を指定しない場合は、IOPS、B/秒、KB/秒、MB/秒などの単位で最大スループット制限を設定できます。
- 最大スループット制限を指定しない場合は、自動的に「無制限」という値が表示されます。
指定した単位は無視されます。
ポリシー グループが複数のオブジェクトに割り当てられている場合、指定した最大スループットはそれらのオブジェクトの合計スループットです。
|
- [保護]タブで、次の手順を実行します。
- ボリュームの保護を有効にするかどうかを指定します。
FabricPool以外のFlexGroupボリュームはFabricPoolのFlexGroupボリュームで保護できます。
FabricPoolのFlexGroupボリュームはFabricPool以外のFlexGroupボリュームで保護できます。
- [レプリケーション]タイプを選択します。
選択したレプリケーション タイプ |
操作 |
非同期 |
- オプション:レプリケーション タイプおよび関係タイプが不明な場合は、[選択のヘルプ]をクリックし、値を指定して[適用]をクリックします。
- 関係タイプを選択します。
関係タイプは、ミラー、バックアップ、またはミラーとバックアップのいずれかです。
- デスティネーション ボリュームのクラスタとSVMを選択します。
選択したクラスタでONTAP 9.3より前のバージョンのONTAPソフトウェアが実行されている場合、ピア関係が設定されたSVMだけがリストに表示されます。選択したクラスタでONTAP 9.3以降が実行されている場合は、ピア関係が設定されたSVMと許可されたSVMが表示されます。
- ボリューム名サフィックスを必要に応じて変更します。
|
同期 |
- オプション:レプリケーション タイプおよび関係タイプが不明な場合は、[選択のヘルプ]をクリックし、値を指定して[適用]をクリックします。
- 同期ポリシーを選択します。
同期ポリシーは、StrictSyncまたはSyncのいずれかです。
- デスティネーション ボリュームのクラスタとSVMを選択します。
選択したクラスタでONTAP 9.3より前のバージョンのONTAPソフトウェアが実行されている場合、ピア関係が設定されたSVMだけがリストに表示されます。選択したクラスタでONTAP 9.3以降が実行されている場合は、ピア関係が設定されたSVMと許可されたSVMが表示されます。
- ボリューム名サフィックスを必要に応じて変更します。
|
- [作成]をクリックします。
- [ボリューム]ウィンドウで、作成したボリュームがボリュームのリストに含まれていることを確認します。
作成されるボリュームにはUNIX形式のセキュリティが設定され、所有者にはUNIXの700(「読み取り、書き込み、実行」)権限が付与されます。